異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
題目: 『画図百鬼夜行』再読
発表者: 伊藤慎吾
現在普及している翻刻本の誤りを指摘した。
詳細は下記URLに挙げておいたので、ご参照願いたい。
https://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/37108153.html
発表者: 伊藤慎吾
現在普及している翻刻本の誤りを指摘した。
詳細は下記URLに挙げておいたので、ご参照願いたい。
https://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/37108153.html
日時:12月9日(土)14時
会場:國學院大學2号館2503教室
※いつもと違う会場です。ご注意を!
発表者: 伊藤慎吾
題目: 『画図百鬼夜行』再読
要旨:
鳥山石燕『画図百鬼夜行』シリーズは近世後期を代表する妖怪画集である。『画図百鬼夜行』『今昔画図続百鬼』『今昔百鬼拾遺』『百器徒然袋』の四部から成る。
1992年に稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』(国書刊行会)が刊行されたことで、広く普及するようになった。ついで2005年に 『鳥山石燕画 図百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫)が出て、より手軽な文献として身近なものとなった。さらにウィキペディア上でもすべての項目が画像とともに立項され、現在では閲覧に非常に便利な状況となっている。
ところが、改めてこれらの翻刻・釈文と原本(ただし影印版)を照合してみると、単に誤字程度のものから本文の解釈に影響を及ぼすものまで、いささか不審のある文字が散見される。
そこで、今回は疑問に思われる部分を一覧し、個々に検討を加えていきたい。その上で参加者各位のご教示を得たい。
※どなたでもご参加可能です。よろしくご参集ください。
発表者:エレナ・フォッラドール(Elena Follador)氏
題目:『酒餅論』の食べ物と飲み物の擬人化方法
要旨:
本発表では元禄ごろ出版された『酒餅論』という文学作品の挿絵に出る食べ物と飲み物の擬人化キャラクターを考察してみた。
特に、Emily E. Marsh氏とMarilyn Domas White氏の分類表 (‘A taxonomy of
relationships between images and text’, 2003)を利用して、文と挿絵との関係を分析した。
『酒餅論』は、お酒・肴〈対〉餅・果物の戦いを描いている物語であるが、日本文学の中で擬人化されたこのような飲食物が初めて挿絵に登場するのは、この作品なのである。
しかし、文の方は、登場人物がフレームストリー以外に人間ではなく、飲食物の擬人化キャラクターであるにもかかわらず、挿絵の方は、人間も文章に出てこない化け物も登場する。
これらの挿絵は、「ペースを変化させる」役割や「視点を誘導する」役割を果たすことによって、読者を楽しませるために入れられただけではなく、啓蒙的な情報を加えるためでもあることを論じた。
※第78回例会は、11月25日(土)14時、國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室で開催されました。
※※次回は今週土曜日14時から、國學院大學2号館2503教室で開催する予定です。
題目:『酒餅論』の食べ物と飲み物の擬人化方法
要旨:
本発表では元禄ごろ出版された『酒餅論』という文学作品の挿絵に出る食べ物と飲み物の擬人化キャラクターを考察してみた。
特に、Emily E. Marsh氏とMarilyn Domas White氏の分類表 (‘A taxonomy of
relationships between images and text’, 2003)を利用して、文と挿絵との関係を分析した。
『酒餅論』は、お酒・肴〈対〉餅・果物の戦いを描いている物語であるが、日本文学の中で擬人化されたこのような飲食物が初めて挿絵に登場するのは、この作品なのである。
しかし、文の方は、登場人物がフレームストリー以外に人間ではなく、飲食物の擬人化キャラクターであるにもかかわらず、挿絵の方は、人間も文章に出てこない化け物も登場する。
これらの挿絵は、「ペースを変化させる」役割や「視点を誘導する」役割を果たすことによって、読者を楽しませるために入れられただけではなく、啓蒙的な情報を加えるためでもあることを論じた。
※第78回例会は、11月25日(土)14時、國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室で開催されました。
※※次回は今週土曜日14時から、國學院大學2号館2503教室で開催する予定です。