異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:4月27日18:00
会場:國學院大學 若木タワー10F打ち合わせ室
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
※前回と同じ場所です。
発表者:飯倉義之氏
タイトル「熊楠、妖怪、自然科学」
要旨:南方熊楠はしばしば、怪異・妖怪の伝承に対して、自然科学の知識を用いてその「正体」を合理的に解釈している。
こうした書きようは、博覧強記で世界各地の伝承を数多く知識として持ちつつ、植物採集により鍛えられた冷静な観察眼と自然科学の知識を併せ持つ、文理相持つ熊楠ならではといえる。
本発表では、夏の企画展に向け、熊楠が怪異・妖怪伝承を自然科学の目からどのようにとらえたかを整理しておきたい。
参加自由。
ご都合のつく方々はよろしくご参集くださいませ。
会場:國學院大學 若木タワー10F打ち合わせ室
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
※前回と同じ場所です。
発表者:飯倉義之氏
タイトル「熊楠、妖怪、自然科学」
要旨:南方熊楠はしばしば、怪異・妖怪の伝承に対して、自然科学の知識を用いてその「正体」を合理的に解釈している。
こうした書きようは、博覧強記で世界各地の伝承を数多く知識として持ちつつ、植物採集により鍛えられた冷静な観察眼と自然科学の知識を併せ持つ、文理相持つ熊楠ならではといえる。
本発表では、夏の企画展に向け、熊楠が怪異・妖怪伝承を自然科学の目からどのようにとらえたかを整理しておきたい。
参加自由。
ご都合のつく方々はよろしくご参集くださいませ。
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本発表は南方熊楠が集めた南紀熊野地方の妖怪情報にどのようなものがあり、またどのようなところから収集したのかを主に考察したものである。
熊楠の聞書資料として、日記巻末への書き込みや抜書類(『課余随筆』『ロンドン抜書』『田辺抜書』)への書き込みがある。
まず日記巻末や『田辺抜書』から妖怪資料を整理して示し、それらから論考上の進展があることを指摘する。
ついで熊楠の妖怪研究の継承者として雑賀貞次郎、宮本恵司を挙げ、その実績を紹介する。
※以上、第62回の会(2016年3月23日)の広川英一郎氏「南方熊楠と紀南の妖怪」の発表要旨です(文責・伊藤慎吾)。
※次回の異類の会は4月27日18時から同じ会場で行います!
熊楠の聞書資料として、日記巻末への書き込みや抜書類(『課余随筆』『ロンドン抜書』『田辺抜書』)への書き込みがある。
まず日記巻末や『田辺抜書』から妖怪資料を整理して示し、それらから論考上の進展があることを指摘する。
ついで熊楠の妖怪研究の継承者として雑賀貞次郎、宮本恵司を挙げ、その実績を紹介する。
※以上、第62回の会(2016年3月23日)の広川英一郎氏「南方熊楠と紀南の妖怪」の発表要旨です(文責・伊藤慎吾)。
※次回の異類の会は4月27日18時から同じ会場で行います!
先月に続いて南方熊楠です。
日時:3月23日(水)14時
会場:國學院大學・若木タワー10階打ち合わせ室
最寄駅:JR渋谷駅
アクセスマップ:
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
発表者:広川英一郎氏
題目:南方熊楠と紀南の妖怪
要旨:
南方熊楠は近世的な本草学的知識体系と、近代の先端をゆくヨーロッパ的科学知識を併せ持った知の巨人であった。そんな南方が交通不便な近代日本の妖怪的事象をどのように紹介しているのか。彼が後半生に盤踞した南紀熊野地方に視点をあてて情報の整理を試みたい。
ご都合のつく方々はよろしくご参集くださいませ。
日時:3月23日(水)14時
会場:國學院大學・若木タワー10階打ち合わせ室
最寄駅:JR渋谷駅
アクセスマップ:
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
発表者:広川英一郎氏
題目:南方熊楠と紀南の妖怪
要旨:
南方熊楠は近世的な本草学的知識体系と、近代の先端をゆくヨーロッパ的科学知識を併せ持った知の巨人であった。そんな南方が交通不便な近代日本の妖怪的事象をどのように紹介しているのか。彼が後半生に盤踞した南紀熊野地方に視点をあてて情報の整理を試みたい。
ご都合のつく方々はよろしくご参集くださいませ。
南方熊楠(1867-1941)は民俗学のうちでも、特に信仰や民間説話について種々の論考を書いている。
妖怪については直接テーマとすることはあまりないが、論考中に言及することは少なくなかった。
執筆期間は明治44年の『東洋学芸雑誌』への寄稿を発端に、柳田國男との交流を経て、『郷土研究』を主たる投稿先とする。しかし、昭和8年以降は妖怪を取り上げる論考を書かなくなる。
対象としては、一本ダタラ、カシャンボ、キツネ、天狗、栗鼠などを主に取り上げる。これらは和歌山県の特色ある妖怪であり、また熊楠自身、身近に見聞したものだったと思われる。
事例は身近に見聞した事柄・話から諸外国の文献や見聞譚まで並べて比較分析する。主に日本の事例の起源として大陸の事例を位置づける。
ただし、日本各地の事例を並べることなしない。あくまで、自分の見聞したことを主としている。
傾向として、妖怪をそれ自体というよりも、説話として捉え、分析しているようである。また関連する生物もしくは植物を扱うこともある。
柳田國男や江馬務が妖怪の全体的把握を試みたのに対して、熊楠はどこまでも個別的な事例の分析に終始したということができるだろう。
(文・伊藤慎吾)
以上、第61回異類の会(2016年2月24日)の発表要旨です。
※次回は3月23日(水)14時、國學院大學にて開催予定です。
妖怪については直接テーマとすることはあまりないが、論考中に言及することは少なくなかった。
執筆期間は明治44年の『東洋学芸雑誌』への寄稿を発端に、柳田國男との交流を経て、『郷土研究』を主たる投稿先とする。しかし、昭和8年以降は妖怪を取り上げる論考を書かなくなる。
対象としては、一本ダタラ、カシャンボ、キツネ、天狗、栗鼠などを主に取り上げる。これらは和歌山県の特色ある妖怪であり、また熊楠自身、身近に見聞したものだったと思われる。
事例は身近に見聞した事柄・話から諸外国の文献や見聞譚まで並べて比較分析する。主に日本の事例の起源として大陸の事例を位置づける。
ただし、日本各地の事例を並べることなしない。あくまで、自分の見聞したことを主としている。
傾向として、妖怪をそれ自体というよりも、説話として捉え、分析しているようである。また関連する生物もしくは植物を扱うこともある。
柳田國男や江馬務が妖怪の全体的把握を試みたのに対して、熊楠はどこまでも個別的な事例の分析に終始したということができるだろう。
(文・伊藤慎吾)
以上、第61回異類の会(2016年2月24日)の発表要旨です。
※次回は3月23日(水)14時、國學院大學にて開催予定です。
明日の例会について。
日時・場所の変更はありませんが、内容について、諸事情により変更します。
申し訳ございません。
日時:2月24日(水)2時
会場:大東文化会館K-404教室
http://www.daito.ac.jp/campuslife/campus/facility/culturalhall.html
最寄駅:東武練馬
伊藤慎吾
「南方熊楠と妖怪」
要旨:
南方熊楠(1867-1941)は妖怪をどのように取り上げてきたのか。国の内外の文献資料、見聞した民俗事例を主とするが、どのようなものがあったのか。基本的なデータを提示して分析していきたい。あわせて幽霊や死霊に対する見解についても整理していきたい。
日時・場所の変更はありませんが、内容について、諸事情により変更します。
申し訳ございません。
日時:2月24日(水)2時
会場:大東文化会館K-404教室
http://www.daito.ac.jp/campuslife/campus/facility/culturalhall.html
最寄駅:東武練馬
伊藤慎吾
「南方熊楠と妖怪」
要旨:
南方熊楠(1867-1941)は妖怪をどのように取り上げてきたのか。国の内外の文献資料、見聞した民俗事例を主とするが、どのようなものがあったのか。基本的なデータを提示して分析していきたい。あわせて幽霊や死霊に対する見解についても整理していきたい。