異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
第5回例会案内です。
今回は現代の環境問題に絡めて異類について考えます。
日時 2月23日 2:00頃
場所 都庁南展望台
※JR新宿西口改札前みどりの窓口(改札向きの壁際)で待ち合せてから展望台に向かいます。2時集合。
布施有久子
地球温暖化から見た人獣の関係性
地球温暖化により、北極の氷は溶け続けている。2007年には北極の氷は1980年の6割にまで減少したという。氷上で暮らす北極グマは、絶滅の危機に瀕している。一方、解けた氷の下には膨大な資源が眠っている。その地での資源開発競争は激化の一途を辿り、一攫千金を求めて世界60ヵ国から3000人近い労働者たちが、24時間体制で建設作業を進めている現状がある。
加速する氷解と、資源ビジネスの関連性から、アル・ゴアの地球温暖化への取り組み、環境保護活動、政治的立場からの情報操作も視野に入れて、現代における人獣(人と動物)の関係性について見ていきたい。
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擬人化のキャラクターがどのように描かれていったのか。
この問題を巨視的に論じた。
大枠としては5種類に整理される。
1)異類型…異類の姿のままのもの
2)獣人型…基本的に異類のままだが、二足歩行をし、また人間の骨格に近い体型をしているもの
3)頭部異類型…頭部が異類で胴体が人間のもの。
4)異類着装型…人間の姿で異類を示すものを身につけているもの
5)異類背景型…姿は完全に人間でその背景に正体を描くもの
歴史的には次のように展開される。
古代―1)異類型、2)獣人型
中世前期―1)異類型、2)獣人型
中世後期―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型
近世―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型、5)異類背景型、6)異類象徴型
補足。
5)異類背景型は4)異類着装型から派生したもの。
同様に4)異類着装型から派生したものに、服飾の文様に象徴化されたもの、紋(文字)に象徴化されたものの2種類が派生する。
これらを6)異類象徴型と名付けて区別したいと思う。
以上、発表者伊藤慎吾による第4回例会発表の要旨でした。
※予告では「2009年同人誌擬人化本の概要」でしたが、都合により変更しました。
この問題を巨視的に論じた。
大枠としては5種類に整理される。
1)異類型…異類の姿のままのもの
2)獣人型…基本的に異類のままだが、二足歩行をし、また人間の骨格に近い体型をしているもの
3)頭部異類型…頭部が異類で胴体が人間のもの。
4)異類着装型…人間の姿で異類を示すものを身につけているもの
5)異類背景型…姿は完全に人間でその背景に正体を描くもの
歴史的には次のように展開される。
古代―1)異類型、2)獣人型
中世前期―1)異類型、2)獣人型
中世後期―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型
近世―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型、5)異類背景型、6)異類象徴型
補足。
5)異類背景型は4)異類着装型から派生したもの。
同様に4)異類着装型から派生したものに、服飾の文様に象徴化されたもの、紋(文字)に象徴化されたものの2種類が派生する。
これらを6)異類象徴型と名付けて区別したいと思う。
以上、発表者伊藤慎吾による第4回例会発表の要旨でした。
※予告では「2009年同人誌擬人化本の概要」でしたが、都合により変更しました。
口承文芸研究史において、異類と人との性的な接触は異類婚姻譚として扱われてきた。
それは柳田國男の性的な事例を排除するという姿勢とともに、「幸福な結婚」を日本人の重要な人生目標とする。
彼の学問的仮定に根ざしており、以降の昔話の話型の選定にも大きく影響を及ぼしてきたと言える。
無論、異類婚姻譚というタームの正当性は否定できないが、「犬婿入」や、河童聟入りから排除された「遠野物語」の不思議な力で無理矢理娘に通ってくる河童など、「婚姻」譚とするには整合性を欠く説話も多い。
人間の不快感に訴えるような刺激そのものが求められるサスペンス性や、淫靡性に価値が見出されていた部分は排除されてきた結果と言える。
『奇異雑談集』の当該話は、漁師がエイ(鱗を持つ魚よりも人に近い異類として描かれる)を劣情のままに犯し、人ならぬ子どもが生まれるという「奇異」な話であり、南方熊楠によれば東アジア的な広がりを持つことが予想される。
また、文字には残らないが海洋生物と性交渉を行うという実際的な習俗の存在が予想され、日本人の異類に対する感覚の新しい側面が見えてくる可能性がある。
以上、広川英一郎氏による第3回例会発表の要旨でした。
それは柳田國男の性的な事例を排除するという姿勢とともに、「幸福な結婚」を日本人の重要な人生目標とする。
彼の学問的仮定に根ざしており、以降の昔話の話型の選定にも大きく影響を及ぼしてきたと言える。
無論、異類婚姻譚というタームの正当性は否定できないが、「犬婿入」や、河童聟入りから排除された「遠野物語」の不思議な力で無理矢理娘に通ってくる河童など、「婚姻」譚とするには整合性を欠く説話も多い。
人間の不快感に訴えるような刺激そのものが求められるサスペンス性や、淫靡性に価値が見出されていた部分は排除されてきた結果と言える。
『奇異雑談集』の当該話は、漁師がエイ(鱗を持つ魚よりも人に近い異類として描かれる)を劣情のままに犯し、人ならぬ子どもが生まれるという「奇異」な話であり、南方熊楠によれば東アジア的な広がりを持つことが予想される。
また、文字には残らないが海洋生物と性交渉を行うという実際的な習俗の存在が予想され、日本人の異類に対する感覚の新しい側面が見えてくる可能性がある。
以上、広川英一郎氏による第3回例会発表の要旨でした。