異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
タイトル:
いわゆる「丑の刻参り」はどこからきたのか?
発表者:
鳴海あかり氏
中世以前においては、まず「丑の刻参り(丑の時参り・丑の時詣)
一方釘打つ呪いというものは平城宮から出土した形代に既に確認で
近世に入るころには女性が嫉妬により神社などに出向いて釘打って
しかしながら近世に入ってもまだ人形は出てこない。
最後に近現代の事例について少し触れた。
質疑応答では有難いことに多数の情報提供や、地域比較の問題、
※これは2022年11月20日(日)
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、
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第127回開催のご案内
日時:11月20日(日)15時00分
発表者:
鳴海あかり氏
要旨:
日時:11月20日(日)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
タイトル:
いわゆる「丑の刻参り」はどこからきたのか?
いわゆる「丑の刻参り」はどこからきたのか?
発表者:
鳴海あかり氏
要旨:
「丑の刻参り」は誰でも知っているであろう有名な呪法である。 丑の刻に神社に参拝し、 ご神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込んで相手を呪うも のである。近世においてほぼ成立したとされており、 事実近世期に多くの事例が確認できる。 しかし文明開化によって迷信として潰えてしまったかというとそう ではなく、近現代にも多くの事例が確認できる。 また千葉県松戸市で今年6月、 プーチン大統領を呪う藁人形を打ち付けた男性が逮捕されたのは記 憶に新しい。
しかしながらその有名ぶりに反し、 丑の刻参りについての研究は十分に行われてきたとは言えない。 前述の通り近世においてほぼ確立したとされているものの、 この呪法がどのように成立していったのか、 実際にはまだ十分に論じられてこなかったと言える。
特に、 現在丑の刻参りと言って真っ先に思い浮かぶのは藁人形ではないだ ろうか。 しかし藁人形という要素は実は比較的新しい要素である可能性が高 いことが、今回調べていく中で判明した。 そういった各種重要な構成要素に注目して、 丑の刻参りという呪法がどのように組み上げられていったのか、 その変遷を辿ろうと思う。
しかしながらその有名ぶりに反し、
特に、
※来聴歓迎!
初めて参加する方は
TwitterID: @iruinokai
にDM等でご一報ください。
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タイトル:
昭和のお化け屋敷 鑑賞会
発表者:
笹方政紀氏
娯楽施設としての『お化け屋敷』については、 1994年刊の橋爪紳也『化物屋敷―遊戯化される恐怖』 に詳しく、それ以降については、 お化け屋敷をプロデュースする者の記したものなどが認められる。
今回は新聞や雑誌などに掲載された記事や広告などを中心に、 昭和のお化け屋敷について鑑賞する機会を設けた。 街中で掛けられたお化け屋敷を押さえた上で、関東イベント会場・ 遊園地において読売新聞が後援し、 乃村工藝社が携わったものを中心に昭和の初めから終わりまでを概 観した。
題材として、四谷怪談や木幡小平治、 累などの昔ながらの歌舞伎や講談などに取材したものや、 晒し首や磔など死骸を表現したもの、その他幽霊、 妖怪を基本としつつも、 お化け屋敷がその時々の流行や時事を反映したものも取り込みなが ら展開した様子を確認した。
今後はさらに時代や場所などを広げ、関連資料を収集し、 お化け屋敷の世界を総覧できるよう心掛けるとともに、 研究材料として昇華するよう試みてみたい。(文・笹方政紀氏)
※これは2022年10月16日(日) にオンラインで開催された第126回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、 必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は11月20日(日)15時00分オンライン開催です。
昭和のお化け屋敷 鑑賞会
発表者:
笹方政紀氏
娯楽施設としての『お化け屋敷』については、
今回は新聞や雑誌などに掲載された記事や広告などを中心に、
題材として、四谷怪談や木幡小平治、
今後はさらに時代や場所などを広げ、関連資料を収集し、
※これは2022年10月16日(日)
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、
※次回は11月20日(日)15時00分オンライン開催です。
第126回開催のご案内
日時:10月16日(日)15時00分
発表者:
笹方政紀氏
要旨:
※来聴歓迎!
初めて参加する方は
TwitterID: @iruinokai
にDM等でご一報ください。
日時:10月16日(日)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
タイトル:
昭和のお化け屋敷 鑑賞会
昭和のお化け屋敷 鑑賞会
発表者:
笹方政紀氏
要旨:
娯楽施設としての『お化け屋敷』、特に平成の初期までについては、1994年刊の橋爪紳也『化物屋敷 遊戯化される恐怖』に詳しく、それ以降については、お化け屋敷をプロデュースする者の纏めたものが散見される。発表者は、現代に多い「体験型」、「参加型」の『お化け屋敷』よりも、古めかしい「場面型」か、せいぜい少しばかし発展させた程度の緩い雰囲気のものが好みである。
今回は、昭和の『お化け屋敷』について、〔資料紹介〕として新聞や雑誌などに掲載された記事や広告などを提供し、何かしらの考察をするのではなく、ただ『お化け屋敷』に出てくる異類についてみんなで鑑賞する場にしたいと考えている。なお、『化物屋敷~』の補助資料的なものも多いため、同書と併せて鑑賞するとさらに楽しめるものと思う。
※来聴歓迎!
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タイトル:
未確認動物の新聞報道史──雪男・ネッシーを中心に
発表者:
黄之瀬寛朗氏
オカルト・ 超常現象の1ジャンルとして一定の注目が寄せられてきた対象の中 に、いわゆる「未確認動物」( 目撃談や写真等の情報はあるが正体が確認されていない動物) がある。数ある未確認動物の中でも、〝ヒマラヤの雪男( イエティ)〟と〝ネス湖のネッシー〟は殊に有名だが、 加えて両者は戦後の新聞上で継続的に話題にされてきた稀有な例で もある。そこで本発表では、戦後から昭和終わりまでの朝日・ 毎日・読売各新聞の三大紙上で、 雪男とネッシーがどのように報じられてきたのか、 その内実と変遷を報告した。
雪男については、 50年代から60年代初頭にかけて非常に多く新聞記事として取り 上げられているが、それ以降は報道数が激減。 70年代に少し盛り返すものの、 段々と報道は散発的になっていく。ネッシーについては、 雪男とは逆に50年代から60年代までは散発的な報道に止まるが 、70年代前後から記事の数が増え、その半ばにピークに達する。 ただしそれ以降、報道の数は急速に落ち着いていく。
そうした報道数の変化を確認した上で、 発表では雪男とネッシーに関する特徴的な出来事を取り上げ、 それが記事内で具体的にどう扱われていたかを論じた。 それに加え、未確認動物を巡る新聞上の言説について、 60年代までは未確認動物探索の科学的な価値を強調する論調が多 く見られるが、70年代以降は科学的な考察が後退し、 未確認動物を探すこと自体の「夢」や「ロマン」 を強調する方向へと変化していくという、 大まかな傾向の変遷が確認できることを指摘した。
また未確認動物の情報が多様化していくにつれ、「雪男」や「 ネッシー」 という言葉がそれぞれ特徴の類似した未確認動物の通称として用い られる例が多くなり、そうして逆に〝ヒマラヤの雪男〟や〝 ネス湖のネッシー〟 自体の存在感が相対的に薄れていった可能性を論じた。
質疑応答では、未確認動物言説をより多角的に検討するために、 雑誌記事や児童向けオカルト書籍など資料の幅を広げていくことの 必要性や、妖怪と未確認動物の連続性など、 広範囲に議論が展開した。質疑応答で受けた指摘を、 今後の課題として検討したい。(執筆:黄之瀬寛朗氏)
※これは2022年9月25日(日) にオンラインで開催された第125回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、 必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は10月16日(日)15時00分オンライン開催です。
未確認動物の新聞報道史──雪男・ネッシーを中心に
発表者:
黄之瀬寛朗氏
オカルト・
雪男については、
そうした報道数の変化を確認した上で、
また未確認動物の情報が多様化していくにつれ、「雪男」や「
質疑応答では、未確認動物言説をより多角的に検討するために、
※これは2022年9月25日(日)
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、
※次回は10月16日(日)15時00分オンライン開催です。