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異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
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第125回開催のご案内

日時:9月25日()15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
未確認動物の新聞報道史──雪男・ネッシーを中心に

発表者:

黄之瀬寛朗

要旨:
 本発表は、戦後から昭和終わりまでの朝日・毎日・読売各新聞の三大紙上で、ヒマラヤの雪男(イエティ)とネス湖のネッシーが如何に報じられてきたのかを報告するものである。


※来聴歓迎!
初めて参加する方は
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タイトル:
ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~

発表者:
怪作戦テラ氏



「ヤロカ水」について、水木しげるの図鑑類、柳田国男の『妖怪談義』に取り上げられていることもあって、知名度は高い。
しかし、一般によく知られた内容だけに留まらず、実際にはもっと様々な広がりを持った伝説である。
地理的には、岐阜の太田、愛知の犬山での事例が知られるが、川からある程度南に離れたエリアにも伝播している。
ただ、主に「犬山扇状地」近辺より離れたエリアでは今の所確認できず、岐阜側でも太田以外では確認出来ていない。
つまり、「木曽川流域一帯に広く伝わっている」とは言えない。
時間的には、資料としては1824年の『犬山里語記』まで遡る事ができ、時代設定としては、貞享四年とされる例が多いものの、「六百年前」とされているものまであり、一定してはいない。
(木曽川の洪水自体は、数限りなく何度も起きている)
内容としては、広く知られた「応答の結果、急な増水で決壊した」という話だけでなく、「ヤロカ水の際に〇〇が流れ着いた。このようなご利益があった。ヤロカ水で消失した」といった内容も少なくない。
(増水も、急に決壊したとは限らず、何日もかけて増水して決壊する描写もある)
また、応答の際、返答文句の初出は「ヲコサバヲコセ」とあり、趣旨としては「ヨコサバヨコセ」と同じではないかと考えられるが、あくまで推測ではあるので、要注意事項と思われる。
このように、ヤロカ水は様々な広がりを持った伝説といえる(執筆:怪作戦テラ氏)

※これは2022年8月20日(土)にオンラインで開催された第124回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は9月25日(日)15時00分オンライン開催です。

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第124回開催のご案内

日時:8月20日(土)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~

発表者:

怪作戦テラ

要旨:
 「ヤロカ水」と称される伝説がある。
 水木しげるの図鑑類、柳田国男の『妖怪談義』などでも取り上げられており、比較的知られた話と思われる。「やろかやろか」の声に「よこさばよこせ(いこさばいこせ)」と答えてしまうと洪水が来るというものである。
 ただ、木曽川を挟んで愛知・岐阜の両側に話が残っていることもあって「木曽川流域各地にて伝わる…」といった趣旨で説明されることが少なくないのであるが「木曽川」と一口に言っても、その流域は非常に広大である。果たして、実際にはどれくらいの広がりを持って伝わっているのだろうか。また、時間的にもどれくらい遡れるものであろうか(多くの説明は『郷土研究』由来の、犬山と太田の話が主と思われる)。
 地域資料を確認すると、あまり言及されていない近世資料にもヤロカ水に関する記述があり、また「ヤロカ水で〇〇が流されてきた」と称する寺社なども確認できる。木曽川から少し離れた場所にも伝承が確認できた。その一方、木曽川沿いであっても、犬山からそれほど離れた地域では(今の所)伝承を確認出来なかった。
 「ヤロカ水」の地理、時間、内容などについて、整理分析を行いたい。


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タイトル:
「隠れ蓑笠」は誰のものか? ―姿を隠す鬼と天狗―
発表者:
齊藤竹善

要旨:
 身に着けた者の姿を隠す不思議な道具である「隠れ蓑」、「隠れ笠」についての記述は、古くは平安時代からみられる。そして、この「隠れ蓑笠」は、歴史的には鬼との結びつきが深く、古くは鬼の宝物の一つとしてよく知られていた。
 しかし、隠れ蓑が登場する民話として有名なものは「隠れ蓑笠」型民話であり、この民話類型における「隠れ蓑笠」の所有者はほとんどが天狗として語られている。歴史的には鬼と結びつきが強かった「隠れ蓑笠」が、なぜ天狗の持ち物としてイメージされたのだろうか。
 本発表では、天狗と隠れ蓑笠とが結びつくまでの、「隠形」という性質、及び隠れ蓑笠をめぐる諸相を鬼と天狗に着目し、概観していった。
 『和名類聚抄』などからわかるように、初期の鬼は、目に見えない存在としてイメージされていた。そして、その鬼の衣装としては蓑笠がイメージされており、目に見えない鬼と、その衣装である蓑笠から、「隠れ蓑笠」が鬼の衣装・宝物としてイメージされはじめた事が推定される。
 しかし、時代が下るにつれて、鬼のイメージは変化し、「隠形」という属性は本質的なものではなくなっていった。また、鬼の宝物である「隠れ蓑笠」を、鬼が有効に用いる物語は少なかった。多くの物語での鬼の役割は、人間に対して「隠れ蓑笠」を提供する入手経路としての役割が殆どであった。それらの事から、鬼のイメージの変化に伴い、「隠れ蓑笠」が鬼の宝物である必要性がなくなった可能性が考えられる。
 そして、中世の頃から、天狗は様々な術を用いる存在としてもイメージされ始めた。その中には「隠形の術」が存在し、天狗は鬼に代わり、姿を隠す性質を付与されたと考えられる。こうして成立した姿を隠す天狗のイメージによって、「隠れ蓑笠」型民話において江戸時代頃に天狗と隠れ蓑笠との結びつきが成立していったのでないかと発表者は考えている。
 質疑応答では、鬼と天狗の扱いの差異に関する諸言説が宗教者らによって故意に形成された可能性や、兵法を含む、様々な術の系譜から「隠形の術」が如何に捉えられたかなど、様々な観点からのご指摘を頂いた。また、日本以外の諸外国、特にユーラシア大陸における「姿を隠す衣服」にまつわる民話についての調査の必要性が提示された。今後、より広い資料収集を行っていき、研究を進めていきたい(執筆:齊藤竹善氏)。

※これは2022年7月30日(土)にオンラインで開催された第123回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は8月20日(土)15時00分オンライン開催です。

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第123回開催のご案内

日時:7
月30日(土)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
「隠れ蓑笠」は誰のものか? ―姿を隠す鬼と天狗―

発表者:

齊藤竹善氏

要旨:
 身に着けた者の姿を隠す不思議な道具である「隠れ蓑」、「隠れ笠」についての記述は、古くは平安時代からみられる。そして、この「隠れ蓑笠」は、歴史的には鬼との結びつきが深く、古くは鬼の宝物の一つとしてよく知られていた。
 しかし、隠れ蓑が登場する民話として有名なものは「隠れ蓑笠」型民話であり、この民話類型における「隠れ蓑笠」の所有者はほとんどが天狗として語られている。歴史的には鬼と結びつきが強かった「隠れ蓑笠」が、なぜ天狗の持ち物としてイメージされたのか。隠れ蓑笠をめぐる諸相を概観し、検討していきたい。


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15
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非公開
誕生日:
2009/09/15
自己紹介:
新宿ミュンヘンで誕生。

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