異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
第6回例会案内です。
日時 3月17日 2:00頃
場所 都庁南展望台
※JR新宿西口改札前みどりの窓口(改札向きの壁際)で待ち合せてから展望台に向かいます。2時集合。
※いつもと違い、水曜日の開催です。ご注意ください!
杉山和也
中世日本に於ける鰐(ワニ)の認識
古典文学に現れる動物、鰐(ワニ)について、従来の研究では、サメなどの現実の動物に還元して考えられがちであった。しかし、文学に表出された動物を考える上で重要なのは、象徴的な意味やイメージの在り方であろう。
従って本発表では、必ずしも現実の動物に還元せずに、漢籍や仏典由来の鰐に関する知識の影響を見据えつつ、日本人の認識の問題として鰐(ワニ)を捉え直す。
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地球温暖化の影響を受けて、北極の氷は溶け続けている。ホッキョクグマは氷上での生活の場を失いつつある。北極の氷が溶ける事により、海底油田・ガス田の開発は進み、それらは人々の暮らしを支える資源となっている。地球温暖化を新たなビジネスチャンスとして取り入れるか、環境保護活動を積極的に取り行うか、地球温暖化問題によって考えられる事は多い。
地球温暖化から人獣の関係性について考えた時、我々は自分達の生活を守る事に必死で、地球温暖化が引き起こしたと考えられる環境破壊を食い止める策を考えるだけで精一杯だ。人間優位の思想なのだ。
そんななか、長年精力的に地球温暖化問題に取り組んで来たアル・ゴアという政治家も居る。1990年代から地球温暖化問題についての条約が制定されたりという動きがあるなかで、北極で何十年と生きて来たホッキョクグマが、実は一番身を持って地球温暖化の猛威を体感している気がして私はならない。
以上、布施有久子氏による第5回例会発表の要旨でした。
次回は3月17日(水)の予定です。
日本の鰐の説話について発表があります。
第5回例会案内です。
今回は現代の環境問題に絡めて異類について考えます。
日時 2月23日 2:00頃
場所 都庁南展望台
※JR新宿西口改札前みどりの窓口(改札向きの壁際)で待ち合せてから展望台に向かいます。2時集合。
布施有久子
地球温暖化から見た人獣の関係性
地球温暖化により、北極の氷は溶け続けている。2007年には北極の氷は1980年の6割にまで減少したという。氷上で暮らす北極グマは、絶滅の危機に瀕している。一方、解けた氷の下には膨大な資源が眠っている。その地での資源開発競争は激化の一途を辿り、一攫千金を求めて世界60ヵ国から3000人近い労働者たちが、24時間体制で建設作業を進めている現状がある。
加速する氷解と、資源ビジネスの関連性から、アル・ゴアの地球温暖化への取り組み、環境保護活動、政治的立場からの情報操作も視野に入れて、現代における人獣(人と動物)の関係性について見ていきたい。
擬人化のキャラクターがどのように描かれていったのか。
この問題を巨視的に論じた。
大枠としては5種類に整理される。
1)異類型…異類の姿のままのもの
2)獣人型…基本的に異類のままだが、二足歩行をし、また人間の骨格に近い体型をしているもの
3)頭部異類型…頭部が異類で胴体が人間のもの。
4)異類着装型…人間の姿で異類を示すものを身につけているもの
5)異類背景型…姿は完全に人間でその背景に正体を描くもの
歴史的には次のように展開される。
古代―1)異類型、2)獣人型
中世前期―1)異類型、2)獣人型
中世後期―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型
近世―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型、5)異類背景型、6)異類象徴型
補足。
5)異類背景型は4)異類着装型から派生したもの。
同様に4)異類着装型から派生したものに、服飾の文様に象徴化されたもの、紋(文字)に象徴化されたものの2種類が派生する。
これらを6)異類象徴型と名付けて区別したいと思う。
以上、発表者伊藤慎吾による第4回例会発表の要旨でした。
※予告では「2009年同人誌擬人化本の概要」でしたが、都合により変更しました。
この問題を巨視的に論じた。
大枠としては5種類に整理される。
1)異類型…異類の姿のままのもの
2)獣人型…基本的に異類のままだが、二足歩行をし、また人間の骨格に近い体型をしているもの
3)頭部異類型…頭部が異類で胴体が人間のもの。
4)異類着装型…人間の姿で異類を示すものを身につけているもの
5)異類背景型…姿は完全に人間でその背景に正体を描くもの
歴史的には次のように展開される。
古代―1)異類型、2)獣人型
中世前期―1)異類型、2)獣人型
中世後期―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型
近世―1)異類型、2)獣人型、3)頭部異類型、4)異類着装型、5)異類背景型、6)異類象徴型
補足。
5)異類背景型は4)異類着装型から派生したもの。
同様に4)異類着装型から派生したものに、服飾の文様に象徴化されたもの、紋(文字)に象徴化されたものの2種類が派生する。
これらを6)異類象徴型と名付けて区別したいと思う。
以上、発表者伊藤慎吾による第4回例会発表の要旨でした。
※予告では「2009年同人誌擬人化本の概要」でしたが、都合により変更しました。