異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
近年各地で地域名を冠した妖怪の事典が編まれることが盛んになっている。都道府県で区切ることや妖怪として扱う範囲など問題は踏まえつつも作業を継続したい。
今回は聞き書きを使用した事典(木下浩『岡山の妖怪事典 妖怪編』など)もあることから栃木市で聞き書き調査を行った。
聞き書きの一部を報告しながら発表した内容は以下の通り。
ゴーへは夕方に鳴く鳥である。その生物学的な鳥の名前は人により多様な鳥が想定されている(方言としては梟と記録されているが少なくとも聞き書きの結果からは梟を指すものとすると取りこぼしてしまうものが多い)。
子どもを脅すために「ゴーへが来るかんな」などと言われている。その鳴き声は「テレスコデーコーブッツァクド」などと聞きなしがされ、人によっては「テレスコデーコ」という名前で驚かされた記憶がある方も。
茨城県の古河でも同様の報告があることを報告書から確認。
他の梟、木菟の妖怪を類似の例として出した(ノリツケなど)。
また、山にオオカミが出た話や、オイハギが出たと道を歩くときに注意を促された話があり、このときのオイハギなどは妖怪として扱えないだろうか?といったような疑問が生まれた。
昔話(時鳥と兄弟など)や鎧が盗まれた武士が切腹した伝説、腐らない蛇の話なども聞くことができたが、これらもまとめ、民俗学の雑誌に報告することを考えている。
研究成果をまとめたものが事典になるという意見を踏まえ、さらに調査報告研究も含め継続したい。 (文・永島大輝)
以上、5月27日の発表(於國學院大學)の要旨でした。
次回は7月15日に開催します。
今回は聞き書きを使用した事典(木下浩『岡山の妖怪事典 妖怪編』など)もあることから栃木市で聞き書き調査を行った。
聞き書きの一部を報告しながら発表した内容は以下の通り。
ゴーへは夕方に鳴く鳥である。その生物学的な鳥の名前は人により多様な鳥が想定されている(方言としては梟と記録されているが少なくとも聞き書きの結果からは梟を指すものとすると取りこぼしてしまうものが多い)。
子どもを脅すために「ゴーへが来るかんな」などと言われている。その鳴き声は「テレスコデーコーブッツァクド」などと聞きなしがされ、人によっては「テレスコデーコ」という名前で驚かされた記憶がある方も。
茨城県の古河でも同様の報告があることを報告書から確認。
他の梟、木菟の妖怪を類似の例として出した(ノリツケなど)。
また、山にオオカミが出た話や、オイハギが出たと道を歩くときに注意を促された話があり、このときのオイハギなどは妖怪として扱えないだろうか?といったような疑問が生まれた。
昔話(時鳥と兄弟など)や鎧が盗まれた武士が切腹した伝説、腐らない蛇の話なども聞くことができたが、これらもまとめ、民俗学の雑誌に報告することを考えている。
研究成果をまとめたものが事典になるという意見を踏まえ、さらに調査報告研究も含め継続したい。 (文・永島大輝)
以上、5月27日の発表(於國學院大學)の要旨でした。
次回は7月15日に開催します。
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