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異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
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第126回開催のご案内

日時:10月16日()15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
昭和のお化け屋敷 鑑賞会

発表者:

笹方政紀

要旨:
 娯楽施設としての『お化け屋敷』、特に平成の初期までについては、1994年刊の橋爪紳也『化物屋敷 遊戯化される恐怖』に詳しく、それ以降については、お化け屋敷をプロデュースする者の纏めたものが散見される。発表者は、現代に多い「体験型」、「参加型」の『お化け屋敷』よりも、古めかしい「場面型」か、せいぜい少しばかし発展させた程度の緩い雰囲気のものが好みである。
 今回は、昭和の『お化け屋敷』について、〔資料紹介〕として新聞や雑誌などに掲載された記事や広告などを提供し、何かしらの考察をするのではなく、ただ『お化け屋敷』に出てくる異類についてみんなで鑑賞する場にしたいと考えている。なお、『化物屋敷~』の補助資料的なものも多いため、同書と併せて鑑賞するとさらに楽しめるものと思う。


※来聴歓迎!
初めて参加する方は
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タイトル:
未確認動物の新聞報道史──雪男・ネッシーを中心に
発表者:
黄之瀬寛朗氏


 オカルト・超常現象の1ジャンルとして一定の注目が寄せられてきた対象の中に、いわゆる「未確認動物」(目撃談や写真等の情報はあるが正体が確認されていない動物)がある。数ある未確認動物の中でも、〝ヒマラヤの雪男(イエティ)〟と〝ネス湖のネッシー〟は殊に有名だが、加えて両者は戦後の新聞上で継続的に話題にされてきた稀有な例でもある。そこで本発表では、戦後から昭和終わりまでの朝日・毎日・読売各新聞の三大紙上で、雪男とネッシーがどのように報じられてきたのか、その内実と変遷を報告した。
 雪男については、50年代から60年代初頭にかけて非常に多く新聞記事として取り上げられているが、それ以降は報道数が激減。70年代に少し盛り返すものの、段々と報道は散発的になっていく。ネッシーについては、雪男とは逆に50年代から60年代までは散発的な報道に止まるが、70年代前後から記事の数が増え、その半ばにピークに達する。ただしそれ以降、報道の数は急速に落ち着いていく。
 そうした報道数の変化を確認した上で、発表では雪男とネッシーに関する特徴的な出来事を取り上げ、それが記事内で具体的にどう扱われていたかを論じた。それに加え、未確認動物を巡る新聞上の言説について、60年代までは未確認動物探索の科学的な価値を強調する論調が多く見られるが、70年代以降は科学的な考察が後退し、未確認動物を探すこと自体の「夢」や「ロマン」を強調する方向へと変化していくという、大まかな傾向の変遷が確認できることを指摘した。
 また未確認動物の情報が多様化していくにつれ、「雪男」や「ネッシー」という言葉がそれぞれ特徴の類似した未確認動物の通称として用いられる例が多くなり、そうして逆に〝ヒマラヤの雪男〟や〝ネス湖のネッシー〟自体の存在感が相対的に薄れていった可能性を論じた。
 質疑応答では、未確認動物言説をより多角的に検討するために、雑誌記事や児童向けオカルト書籍など資料の幅を広げていくことの必要性や、妖怪と未確認動物の連続性など、広範囲に議論が展開した。質疑応答で受けた指摘を、今後の課題として検討したい。(執筆:黄之瀬寛朗氏)


※これは2022年9月25日(日)にオンラインで開催された第125回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は10月16日(日)15時00分オンライン開催です。

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第125回開催のご案内

日時:9月25日()15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
未確認動物の新聞報道史──雪男・ネッシーを中心に

発表者:

黄之瀬寛朗

要旨:
 本発表は、戦後から昭和終わりまでの朝日・毎日・読売各新聞の三大紙上で、ヒマラヤの雪男(イエティ)とネス湖のネッシーが如何に報じられてきたのかを報告するものである。


※来聴歓迎!
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タイトル:
ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~

発表者:
怪作戦テラ氏



「ヤロカ水」について、水木しげるの図鑑類、柳田国男の『妖怪談義』に取り上げられていることもあって、知名度は高い。
しかし、一般によく知られた内容だけに留まらず、実際にはもっと様々な広がりを持った伝説である。
地理的には、岐阜の太田、愛知の犬山での事例が知られるが、川からある程度南に離れたエリアにも伝播している。
ただ、主に「犬山扇状地」近辺より離れたエリアでは今の所確認できず、岐阜側でも太田以外では確認出来ていない。
つまり、「木曽川流域一帯に広く伝わっている」とは言えない。
時間的には、資料としては1824年の『犬山里語記』まで遡る事ができ、時代設定としては、貞享四年とされる例が多いものの、「六百年前」とされているものまであり、一定してはいない。
(木曽川の洪水自体は、数限りなく何度も起きている)
内容としては、広く知られた「応答の結果、急な増水で決壊した」という話だけでなく、「ヤロカ水の際に〇〇が流れ着いた。このようなご利益があった。ヤロカ水で消失した」といった内容も少なくない。
(増水も、急に決壊したとは限らず、何日もかけて増水して決壊する描写もある)
また、応答の際、返答文句の初出は「ヲコサバヲコセ」とあり、趣旨としては「ヨコサバヨコセ」と同じではないかと考えられるが、あくまで推測ではあるので、要注意事項と思われる。
このように、ヤロカ水は様々な広がりを持った伝説といえる(執筆:怪作戦テラ氏)

※これは2022年8月20日(土)にオンラインで開催された第124回異類の会の報告です。
※上記の文章を直接/間接に引用される際は、必ず発表者兼執筆者の名を明記してください。
※次回は9月25日(日)15時00分オンライン開催です。

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第124回開催のご案内

日時:8月20日(土)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催
 
タイトル:
ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~

発表者:

怪作戦テラ

要旨:
 「ヤロカ水」と称される伝説がある。
 水木しげるの図鑑類、柳田国男の『妖怪談義』などでも取り上げられており、比較的知られた話と思われる。「やろかやろか」の声に「よこさばよこせ(いこさばいこせ)」と答えてしまうと洪水が来るというものである。
 ただ、木曽川を挟んで愛知・岐阜の両側に話が残っていることもあって「木曽川流域各地にて伝わる…」といった趣旨で説明されることが少なくないのであるが「木曽川」と一口に言っても、その流域は非常に広大である。果たして、実際にはどれくらいの広がりを持って伝わっているのだろうか。また、時間的にもどれくらい遡れるものであろうか(多くの説明は『郷土研究』由来の、犬山と太田の話が主と思われる)。
 地域資料を確認すると、あまり言及されていない近世資料にもヤロカ水に関する記述があり、また「ヤロカ水で〇〇が流されてきた」と称する寺社なども確認できる。木曽川から少し離れた場所にも伝承が確認できた。その一方、木曽川沿いであっても、犬山からそれほど離れた地域では(今の所)伝承を確認出来なかった。
 「ヤロカ水」の地理、時間、内容などについて、整理分析を行いたい。


※来聴歓迎!
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誕生日:
2009/09/15
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新宿ミュンヘンで誕生。

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