異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:7月18日(日)15時~
場所:Zoom
発表者:伊藤慎吾
タイトル:お伽草子の物の〈精〉について
要旨:
日本の中世後期の物語、いわゆるお伽草子群には、神仏の霊験や加護を描く物語が多く生み出された。その一方で、妖怪変化を退治する物語もまた多い。これらはいずれも人間あってこその超自然的な存在である。
人間に利益を与える存在であり、反対に害悪を与える存在である。
それに対して、神仏とも妖怪変化ともつかぬ異類を描く物語も数多く作られた。
それらはしばしば人間不在か人間が周辺に追いやられた世界を前提としている。
その世界の中で、異類たちは人間と変わらぬ社会を形成し、恋愛や合戦を主題とする物語が展開する。
これら神でもなく、妖怪変化でもない異類たちを〈精〉と呼ぶ例が見られる。
本発表では、その捉えにくい物の〈精〉なるものの性格について考えていきたい。
(参考)拙稿「お伽草子擬人物における異類と人間との関係性」『和漢のコードと自然表象(アジア遊学)』2020年)
場所:Zoom
発表者:伊藤慎吾
タイトル:お伽草子の物の〈精〉について
要旨:
日本の中世後期の物語、いわゆるお伽草子群には、神仏の霊験や加護を描く物語が多く生み出された。その一方で、妖怪変化を退治する物語もまた多い。これらはいずれも人間あってこその超自然的な存在である。
人間に利益を与える存在であり、反対に害悪を与える存在である。
それに対して、神仏とも妖怪変化ともつかぬ異類を描く物語も数多く作られた。
それらはしばしば人間不在か人間が周辺に追いやられた世界を前提としている。
その世界の中で、異類たちは人間と変わらぬ社会を形成し、恋愛や合戦を主題とする物語が展開する。
これら神でもなく、妖怪変化でもない異類たちを〈精〉と呼ぶ例が見られる。
本発表では、その捉えにくい物の〈精〉なるものの性格について考えていきたい。
(参考)拙稿「お伽草子擬人物における異類と人間との関係性」『和漢のコードと自然表象(アジア遊学)』2020年)
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