異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:9月22日(日)15:00
会場:オンライン(Zoom)
タイトル:
福井県福井市一乗谷「安波賀春日社縁起絵」と小狐丸
ーまたまた狐に化かされてー
発表者:林京子氏
要旨:
発表者は栃木県栃木市の「特撮爆破ロケ聖地」岩船山の宗教文化史研究を行っている。岩船山には享保4年に流行神として大ブレイクした地蔵と天狗の孫太郎尊が祀られている。天狗も近世には商売繁盛・戦死除けの流行神となった。この孫太郎を祀る神社をたどっていくと、なぜか孫太郎が狐になっていて、三条宗近の相槌として名刀「小狐丸」を作刀していた。つまり能の「小鍛冶」が姫路の地域伝承になっていたのだった。
ところで福井県福井市一乗谷は、戦国武将朝倉氏の拠点である。栄華を極めた一乗谷であるが、織田信長の攻撃で当主の朝倉義景は自刃、谷は戦火で廃墟となった。その後福井藩の中心は北ノ庄に移りこの場所は放棄されたため、タイムカプセルのように戦国時代の遺物が次々に出土した。それらを集めた福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の常設展示には「安波賀春日社縁起絵」が展示されている。そこには三条宗近と童男の鍛刀と狐が描かれていた。この神社には近世を通し「小狐丸(影)」が所蔵されていた。なぜ福井にも「小鍛冶」伝承があるのか。小狐丸(影)とは何なのか。この謎を解明すべく、発表者は泣く泣く北陸新幹線に乗り再び一乗谷を訪れた。17世紀末、福井藩の藩主である松平吉品(よしのり)は朝倉義景の祟りを鎮めなければならない状況に追い込まれていたという。福井藩の藩主家にどんな祟りがあったのか。小狐丸(影)は今も一乗谷にあるのか。最後に明かされた発表者と孫太郎の因縁とは。22日はこのようなお話を予定しています。期待せずご参加ください。
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第146回開催のご案内
要旨:1980年台に日本においてファイティング・ ファンタジーのタイタンの世界を共有するゲームブックが発刊され た。 2009年に該当シリーズの携帯ゲーム化においてイラストを担当 した発表者は、 ゴブリンとオークの表現が画一性を持たせたりかき分けることに関 して難しさをもっていることへの疑問から出発し、 一連のファンタジーシリーズを通してみることで、その善の種族・ 悪の種族においてイラストとテキストの偶発的な関係を当会におい て、旅するゴブリンとして発表した。モンスター・怪物・化け物・ 妖怪(日本語版における原文訳) の表現についてはソーサリーシリーズ2巻の巻末の安田均による解 説でその存在について補足されるが、 作中の表現は作品外部の表現を参照するよう開かれていた。 日本における公式的な言及はモンスター事典を待たねばならないが 、 そこで用いられるイラストは一連のシリーズから再利用されている ものが多い。そういった中で、日本版ウォーロックでは、 読者と雑誌という関係の中でヒューマノイドタイプの異類たちがど う取り扱われてきたのか、 タイタンを背景世界としたゲームブックを取り巻く表現としてゲー ムブックマガジン、 ウォーロックの創刊号から89年12月までを対象に読者投稿を中 心とした分析を試みる。
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日時:8月31日(土)17:00
会場:オンライン(Zoom)
タイトル:
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タイトル:
妖精は武装する・旅するゴブリン2
~80年台における雑誌日本版ウォーロックにおける読者投稿をめぐって~
発表者:河津創氏
~80年台における雑誌日本版ウォーロックにおける読者投稿をめぐって~
発表者:河津創氏
要旨:
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第145回開催のご案内
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日時:7月28日(日)16:00
会場:オンライン(Zoom)
タイトル:
最強の薬を手に入れたと思ったら戯文だった件。
― 薬に模した教化戯文における表現の方法に関する小攷 ―
発表者:羽鳥佑亮氏
会場:オンライン(Zoom)
タイトル:
最強の薬を手に入れたと思ったら戯文だった件。
― 薬に模した教化戯文における表現の方法に関する小攷 ―
発表者:羽鳥佑亮氏
要旨:
江戸時代の雑多な戯文には、しばしば薬の喧伝に模したものが散 見される。これを享受した人々は、戯文ながらも、実際の薬の広告 と共通する、いわば「薬の喧伝らしさ」を感じとったであろう。 実際、実際の薬の広告とともに伝承された戯文もある。では、 その「薬の喧伝らしさ」の正体は何だろうか。
本発表では、戯文の なかでも、比較的にどこが戯文としての箇所であるか判断のつきや すい、何らかの教化の方便となす戯文(「教化戯文」と定義)をと りあげる。これらから薬の喧伝に模したものを用い、何をもって「 薬の喧伝らしさ」を醸しだし漂わせているかを考察する。
※来聴歓迎! 初めて参加する方はX(舊Twitter)本発表では、戯文の
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第144回開催のご案内
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日時:6月30日(日)16:00
会場:オンライン
タイトル:
2023年浅草寺歳の市にみられる『藤娘』の羽子板について
発表者:平井優香氏
会場:オンライン
タイトル:
2023年浅草寺歳の市にみられる『藤娘』の羽子板について
発表者:平井優香氏
要旨:
江戸時代に、現在の滋賀県大津市追分で製作・販売された「 大津絵」の画題「藤娘」は、歌舞伎舞踊演目として採用され、 現在も定期的に公演されている。
また、舞踊演目として人気を博したことで「藤娘」は人形、 羽子板、絵画などの題材となり、造形化されている。
また、舞踊演目として人気を博したことで「藤娘」は人形、
本発表は2023年12月17日から19日にかけて浅草寺歳の市 で確認した「藤娘」の羽子板全169事例を分析し、 現在の羽子板に見られる「藤娘」像の多様性について考察する。
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第143回開催のご案内
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日時:4月27日(土)17:00
会場:オンライン
タイトル:
沖縄の幽霊譚と魔除け
発表者:鈴木慶一氏
要旨:
会場:オンライン
タイトル:
沖縄の幽霊譚と魔除け
発表者:鈴木慶一氏
要旨:
沖縄の民俗が民話などにどのように反映されているのかを幽霊譚を もとに考察する。
沖縄の幽霊と日本本土のそれとは同一とは言えないが幽霊の出現に ついて柳田国男は「オバケは出現する場所は大抵定まっていた。 幽霊は向こうからやってきた。遠くへ逃げても追いかけられる」とし、池田弥三郎は、「 どこへでも出てくるのが幽霊の性質のひとつ」などとしている。 しかし沖縄での霊魂観に基づいた魔除け意識に注目すると、 幽霊の出現について認識に違いが認められるのではないか、 この点に注目して検討を進めていく。
沖縄の幽霊と日本本土のそれとは同一とは言えないが幽霊の出現に
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