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異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
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第120回開催のご案内

日時:4月13日(日)16時30分
会場:Zoom
 
タイトル:
近世期異類合戦物の見取り図
発表者:
伊藤慎吾
要旨:
 色々なものが擬人化して、「餅と酒」「酒と煙草」「魚類と青物」「藥と病」など、二つの軍勢に分かれて合戦を繰り広げる物語を異類合戦物と呼ぶ。
 中世後期に軍記物のコンセプトを受け継いで発展していき、近世期には物語文学・語り物文芸・草双紙・話芸・絵画・瓦版・落書など、様々なかたちで創作されていった。
 今回は「餅と酒」「酒と煙草」といったコンテンツがそれぞれどのように展開していったのか、ごく大まかな見通しを提示していきたい。
 
(参考)伊藤慎吾『擬人化と異類合戦の文芸史』(三弥井書店)
 

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第119回開催のご案内

日時:3月13日(日)16時30分
会場:Zoom
 
タイトル:
民俗事例ZOOM聞き書きの集い 序
発表者:
永島大輝氏
要旨:
 基本的に、談話です、そして民俗学徒に発表者に事例を教えてあげる回である、と思ってください。
 尚、その際に出身地や世代、年齢などについてお聞きすることがあるかも知れませんが、答えたくなければ答えなくて大丈夫です。また、オンラインになった異類の会の特性として、何十人もの顔も声も名前も知らない方々の参加がありますので、本名などもなくても良いです。その際に、事前にご家族やご友人に確認しておいていただければと思います。コロナ禍ですが、ご家族にはお話が聞けるかも知れません。もちろん確認されなくとも平気です。
 思い出せることは、もちろん、世代が違えば、新たに家族内での発見もあるかもしれません。

※来聴歓迎!
初めて参加する方は
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第118回開催予告

日時:2月27日(日)15時
場所:オンライン開催(Zoom)

タイトル:
勘五郎火、二つに見るか?一つに見るか?

発表者:怪作戦テラ

要旨:
母子二つの怪火が出る事例として扱われる事の多い「勘五郎火」。
しかし、近世の資料などでは特に「二つの火が出る」内容として書かれてはいない。
また資料中で言及される寺院は現存し、資料の作者とも関連があることが分かった。
「雑話犬山舊事記」「犬山視聞図会」「犬山里語記」などに書かれた記述を確認しつつ、勘五郎火の詳細に迫りたい。


※来聴歓迎!
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第117回開催予告

日時:1月29日(土)15時
場所:オンライン開催(Zoom)

タイトル:
「魂呼び」の研究

発表者:鈴木慶一氏

要旨:
 魂 呼 び は 古 く か ら 伝 承 さ れ て き た 習俗で 、人 間 が 生 死 の 境 に 臨 ん だ 状 態 を 、霊 魂が身 体 か ら 遊 離す る こ と に よ り 死 亡 の 危 機 に 見 舞 わ れ て い る と 考 え 、そ の 遊 離 した魂 を 身 体 に 呼 び 返 す た め 、大 声で そ の 人 の 名 を 呼 ぶ な ど し て 、蘇 ら せ る こ と を 目的と し て い る 。こ れ は 儀 礼 的 な も の と し て 考 え られるが 所 定 の 作 法 に 基 づ い た も のでも な く 、 人 か ら 人 へ 伝 え ら れ て き た も の で ある。
 文 献 上 で は 、平 安 時 代 中 期 の『 小 右 記 』で 、屋 根 の 上 か ら の 魂 呼 び が 行 わ れ て いたこ と が 記 さ れて い る が 、類 似 の 儀 礼 と し て の 招 魂 が 、中 国 で は『 礼 記 』に 記 さ れ ている 。ま た 、東 ア ジ ア で は 他に 韓 国 に も 似 た よ う な 習 俗 が み ら れ て い る 。
 民俗学上はじめて取 り 上 げ た の は 、 柳田國男 である が 、 資 料 不 十 分 で 簡 単 な 説 明 程 度 で あ った。そ の 後 、井 之 口 章 次 に よ り あ ら ま し が 捉 え ら れ た 。し か し そ の 後 の 研 究 で も 総合的 な 分 析 に は 至 って いない。( 五 来 重、板橋春夫、藪元晶ほか) その要因 として 1 9 5 0 年 頃 に は ほぼ 消滅 し て し まっ た 習 俗 で 、実 態 を 把 握 す る こ と が 困 難 で 、推 測 に 頼 っ て 論 を 展 開し てい た こ と に あ る と い え よ う 。今 回 の 研 究 は 全 国 の 約 800 事 例 を 確 認 し 、 魂 呼び とは 何 だ っ た の か を 明 ら か に す る も の で あ る 。

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第116回開催予告

日時:12月19日(日)15時
場所:オンライン開催(Zoom)

タイトル:
菌類妖異考―ハドリアヌスタケ,天狗の麦飯,七面山の珪藻土―
発表者:糟谷大河氏

要旨:
 菌類とは,きのこ,カビ,酵母などを含む生物群を指す。演者は菌類学を専門とし,菌類の中でも,特にきのこ類の系統進化,分類,多様性,分布などを明らかにするための研究を続けている。そのため,日本列島の各地で野外調査(つまり「きのこ狩り」)を行っているが,その過程で,菌類がかかわる何とも奇妙で,不思議な現象・対象に遭遇する機会を得た。ここでは,菌類がかかわる3つの「妖異」について話題提供を行いたい。
 (1)ハドリアヌスタケ:和歌山県白浜町の公益財団法人南方熊楠記念館には,「ハドリアヌスタケ」と称される液浸標本が収蔵・展示されている。この標本は,インドより輸入され,倉庫の中に保管されていた綿花の塊から南方熊楠が発見・採集したもので,スッポンタケ科のきのこの一種ではないかと推測されている。しかし,標本の写真や,南方熊楠の描画記録を見る限り,これがそもそも,本当にきのこの仲間なのか否かも判然としない。そこで演者は「ハドリアヌスタケ」の実体を解明するため,その標本を実際に調査・観察し,いくつかの科学的手法で分析を行ったので,その結果を報告する。
 (2)天狗の麦飯:長野県の黒姫山や,長野・群馬県境の浅間山,湯ノ丸山周辺の土壌中には,「天狗の麦飯」と称される微生物の塊が産生する場所がある。「天狗の麦飯」は「食べられる土」とも呼ばれ,長野県の北信・東信地域では,「飯砂」あるいは「謙信味噌」などとも称され,修験者が山岳修行の際に食用としていたとか,飢饉の際の食糧とした,といった言い伝えが残されている。この「天狗の麦飯」の実体を明らかにするため,明治中期より様々な生物学者が研究に取り組んできた。近年では,「天狗の麦飯」は10種以上の細菌類からなる微生物の集合体であるとされているが,その生成に関わる生物群集や,生成機構の全容解明には至っていない。そこで演者らは,黒姫山産「天狗の麦飯」標本中に存在する菌類の調査を行った。また,湯ノ丸山でも野外調査を行い,「天狗の麦飯」中に存在する菌類群集の解明を進めている。ここでは現在までに得られた調査結果を報告する。
 (3)七面山の珪藻土:山梨県身延町の敬慎院脇に「無熱池(一の池)」と呼ばれる池がある。池の底泥は白く,洗って乾燥させたもの(白土)が切り傷や腫物などの皮膚の傷に,また,熱さましに効能があるとされ,約500年前から利用されていた。甲州庶民伝によれば,マラリアで苦しむ兵士たちにこの妙薬を飲ませたところ,百人近い病人が元気を取り戻したという。この白土は,植物プランクトンの一群である珪藻類の殻が,長年にわたり池の底に堆積して形成された珪藻土である。演者らは,マラリアに効くと言い伝えられる「無熱池」の白土の実体を菌類学の視点から,そして,池の形成年代や地形発達史について,地形学・地質学の視点から明らかにする計画である。

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非公開
誕生日:
2009/09/15
自己紹介:
新宿ミュンヘンで誕生。

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