異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:4月25日(金)19時
会場:学習院女子大学4号館1階 日本文化学科会議室
発表:北林茉莉代氏
タイトル:『花鳥風月の物語』における物尽くし
要旨:
『花鳥風月の物語』は、室町期に成立した異類合戦物の作品である。花月元年、月をはじめとする軍勢と、草花の軍勢による戦があった。互いに犠牲を出し、落首などの遣り取りの末、月は天に戻り花は根に帰る、という物語である。本発表では、着到の場面に見られる「物尽くし」に注目し、『枕草子』『徒然草』『浄瑠璃物語』などの作品の物尽くしを参照しながら、本作品の特徴について考える。
※本作品は『室町時代物語大成 第三』に収録されています。
交通アクセス(副都心線・西早稲田駅)
http://www2.gwc.gakushuin.ac.jp/about/access.html
キャンパスマップ(4号館=4)
http://www2.gwc.gakushuin.ac.jp/about/campusmap.html
会場:学習院女子大学4号館1階 日本文化学科会議室
発表:北林茉莉代氏
タイトル:『花鳥風月の物語』における物尽くし
要旨:
『花鳥風月の物語』は、室町期に成立した異類合戦物の作品である。花月元年、月をはじめとする軍勢と、草花の軍勢による戦があった。互いに犠牲を出し、落首などの遣り取りの末、月は天に戻り花は根に帰る、という物語である。本発表では、着到の場面に見られる「物尽くし」に注目し、『枕草子』『徒然草』『浄瑠璃物語』などの作品の物尽くしを参照しながら、本作品の特徴について考える。
※本作品は『室町時代物語大成 第三』に収録されています。
交通アクセス(副都心線・西早稲田駅)
http://www2.gwc.gakushuin.ac.jp/about/access.html
キャンパスマップ(4号館=4)
http://www2.gwc.gakushuin.ac.jp/about/campusmap.html
日時:10月30日(水)19時~(18時半から入室可)
会場:青山学院大学 14号館(総研ビル)6階 14601教室
発表 伊藤慎吾
「延年の開口におけるキャラクター造形」
延年とは中世の寺院芸能を代表する歌舞である。修正会や法華会、維摩会などの法会において、興行される。単一の舞を指すのではなく、舞催・白拍子・開口・連事・小風流・大風流など様々なの芸能の会を総称するものであったようである。その中の一つに開口と呼ばれるものである。これには劇の形式を採るものがある。具体的には鳥たちの管絃、『源氏物語』五十四帖による囲碁、草花・名水・名所の山・名所の松・歌人・鳥らによる相撲などを演劇化したものが見られる。これらはいずれも鳥や植物・器物・名所・歴史上の人物といった、およそ現実世界には実存しないキャラクターである。
擬人化キャラクターという側面に注目すると、室町期においては物語草子の中で飛躍的に増殖していったものたちである。この延年の開口の異類はそれらに対してどういった特色をもつのであろうか。この点を考えてみたい。
会場:青山学院大学 14号館(総研ビル)6階 14601教室
発表 伊藤慎吾
「延年の開口におけるキャラクター造形」
延年とは中世の寺院芸能を代表する歌舞である。修正会や法華会、維摩会などの法会において、興行される。単一の舞を指すのではなく、舞催・白拍子・開口・連事・小風流・大風流など様々なの芸能の会を総称するものであったようである。その中の一つに開口と呼ばれるものである。これには劇の形式を採るものがある。具体的には鳥たちの管絃、『源氏物語』五十四帖による囲碁、草花・名水・名所の山・名所の松・歌人・鳥らによる相撲などを演劇化したものが見られる。これらはいずれも鳥や植物・器物・名所・歴史上の人物といった、およそ現実世界には実存しないキャラクターである。
擬人化キャラクターという側面に注目すると、室町期においては物語草子の中で飛躍的に増殖していったものたちである。この延年の開口の異類はそれらに対してどういった特色をもつのであろうか。この点を考えてみたい。
日時 9月27日(金)19:00~
会場 青山学院大学 総研ビル(14号館)五階 14501教室
発表 飯島康志氏
「荒海障子の事 ―丑寅の方角と手長足長―」
荒海障子は、平安期からその存在が確認できる屏障具である。
この障子は、制作されてから四度の焼失にも関わらず、その度に復元され、現在でも京都御所において保管されている。
歴史的に見ても非常に高い価値を持つこの荒海障子には、謎がいくつも存在している。
なぜ障子に手長足長が描かれたのか、なぜ清涼殿の丑寅の方角に設置されたのか、未だ定説となる言及はない。
今回は、障子絵の構図をヒントに、これらの謎に迫っていく。
当発表の内容に関わる資料は非常に僅少であるため、
「事前に読んでおくべきものが見当たりません。
当日は、ビジュアルを中心に発表させていただきます。」
とのことです。
会場 青山学院大学 総研ビル(14号館)五階 14501教室
発表 飯島康志氏
「荒海障子の事 ―丑寅の方角と手長足長―」
荒海障子は、平安期からその存在が確認できる屏障具である。
この障子は、制作されてから四度の焼失にも関わらず、その度に復元され、現在でも京都御所において保管されている。
歴史的に見ても非常に高い価値を持つこの荒海障子には、謎がいくつも存在している。
なぜ障子に手長足長が描かれたのか、なぜ清涼殿の丑寅の方角に設置されたのか、未だ定説となる言及はない。
今回は、障子絵の構図をヒントに、これらの謎に迫っていく。
当発表の内容に関わる資料は非常に僅少であるため、
「事前に読んでおくべきものが見当たりません。
当日は、ビジュアルを中心に発表させていただきます。」
とのことです。