異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
タイトル:
沖縄の幽霊譚と魔除け
発表者:
鈴木慶一氏
要旨:
発表者:
鈴木慶一氏
要旨:
沖縄の民俗が昔話などの伝承文学にどのように反映されているのか を幽霊譚を元に考察した。比較上、 沖縄の幽霊と日本本土のそれとは同一とは言えないが、柳田国男は幽霊について「 オバケは出現する場所は大抵定まっていた。 幽霊は向こうからやってきた。遠くへ逃げても追いかけられる」などとしていた。沖縄ではその魔除け意識に注目すると、 家への侵入を防ぐ豚小屋や呪具が存在し、 それが幽霊出現に制限を加えていたことが明らかになった。
質問関係
〇柳田国男の幽霊の「定義」の妥当性、有効性について指摘あり。
引き続き検討を進めるべき問題と思う。 そのため幽霊や妖怪の定義が明確でない点が不明確な点に繋がって いるのではないかと思われる。なお、当発表では幽霊と表現していたが、「霊的存在」 でよいと考えている。
〇 最近の日本各地の大震災の幽霊体験談と今回の沖縄の幽霊譚とは似 ているとの感想。
沖縄の幽霊関係の話は殆どが物語ではない実体験が多い為と思われ る。体験談では差が少ないということは、 物語風になると差が出て来るということになるとも言える。
〇柳田国男の幽霊の「定義」の妥当性、有効性について指摘あり。
引き続き検討を進めるべき問題と思う。
〇
沖縄の幽霊関係の話は殆どが物語ではない実体験が多い為と思われ
(文・鈴木慶一氏)
*これは4月27日(土)にオンライン(Microsoft Teams)で開催された第143回の要旨です。
*上記の文章を直接/間接に引用される際は、 必ず発表者名を明記してください。
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