異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:2月24日(土)14時
会場:青山学院大学14号館14502教室
発表者:杉山和也氏
題目:ちりめん本に於ける日本昔噺と、その翻訳の諸相――『瘤取』の鬼の描写を中心として――
要旨:
ちりめん本は、印刷した和紙をちりめん状に仕立てに加工された多色刷りの絵入り本で、明治から昭和にかけて多数出版されました。
日本の風俗、伝統文化や昔話を題材にしたもので、外国人の日本みやげとしても人気があり、英語版のほか、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版などが出版されています。
今回は、 ちりめん本の中でも、よく知られている日本昔噺シリーズの『瘤取』に注目し、各国語訳の鬼の描写の在り方について検討を試みたい。
(参考)スペイン語版
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1874090
来聴歓迎!
会場:青山学院大学14号館14502教室
発表者:杉山和也氏
題目:ちりめん本に於ける日本昔噺と、その翻訳の諸相――『瘤取』の鬼の描写を中心として――
要旨:
ちりめん本は、印刷した和紙をちりめん状に仕立てに加工された多色刷りの絵入り本で、明治から昭和にかけて多数出版されました。
日本の風俗、伝統文化や昔話を題材にしたもので、外国人の日本みやげとしても人気があり、英語版のほか、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版などが出版されています。
今回は、 ちりめん本の中でも、よく知られている日本昔噺シリーズの『瘤取』に注目し、各国語訳の鬼の描写の在り方について検討を試みたい。
(参考)スペイン語版
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1874090
来聴歓迎!
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日時:12月9日(土)14時
会場:國學院大學2号館2503教室
※いつもと違う会場です。ご注意を!
発表者: 伊藤慎吾
題目: 『画図百鬼夜行』再読
要旨:
鳥山石燕『画図百鬼夜行』シリーズは近世後期を代表する妖怪画集である。『画図百鬼夜行』『今昔画図続百鬼』『今昔百鬼拾遺』『百器徒然袋』の四部から成る。
1992年に稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』(国書刊行会)が刊行されたことで、広く普及するようになった。ついで2005年に 『鳥山石燕画 図百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫)が出て、より手軽な文献として身近なものとなった。さらにウィキペディア上でもすべての項目が画像とともに立項され、現在では閲覧に非常に便利な状況となっている。
ところが、改めてこれらの翻刻・釈文と原本(ただし影印版)を照合してみると、単に誤字程度のものから本文の解釈に影響を及ぼすものまで、いささか不審のある文字が散見される。
そこで、今回は疑問に思われる部分を一覧し、個々に検討を加えていきたい。その上で参加者各位のご教示を得たい。
※どなたでもご参加可能です。よろしくご参集ください。
日時:11月25日14時
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室
発表者:エレナ・フォッラドール(Elena Follador)氏
題目:『酒餅論』の食べ物と飲み物の擬人化方法
要旨:
17世紀後半に出版された「酒餅論」は、お酒・肴〈対〉餅・果物の戦いを描いている。日本文学の中で、擬人化された食べ物と飲み物が初めて登場するのは、この作品というわけではない。例えば、寛永刊行の『酒茶論』にもすでに同じような登場人物が出てきたが、それらは絵を伴っていない。飲食物の擬人化キャラクターが絵で表現された最古の例はこの『酒餅論』だといえよう。では、なぜ作者または出版者は本文に絵を追加することにしたのであろうか。そして、どんな場面に食べ物と飲み物が本物として 、あるいは想像上のキャラクター として描かれているか。これらの点から『酒餅論』を分析、考察 してみたい。
※初めての参加でも歓迎します。