異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:11月30日(土)17時30分~19時30分
会場:新宿区若松地域センター 第2集会室B
※最寄り駅=都営大江戸線若松河田駅(河田口より徒歩2分)
発表者:伊藤慎吾
タイトル:南方熊楠と鼠の文学史
要旨:
戦前の博物学者南方熊楠は十二支に関わる動物の一つとして鼠を調べ、「十二支考」の一編として論考をまとめた。
他の「十二支考」論考と同様に古今東西の文献を縦横に使いながら、本論でも鼠の諸相を考察している。
雑誌掲載を見送られたこの論考から、さらに派生した未発表・未定稿の草稿が数種残っている。
本発表では、鼠の文学史を概観しつつ、 これら熊楠の鼠論考を整理し、 日本文学史研究の視点からその意義を考えていきたい。
※来聴歓迎!
※来聴歓迎!
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日時:10月26日(土)14時
会場:武蔵大学3号館2階3201教室(院生GS)
※最寄り駅=西武池袋線江古田駅/西武有楽町線新桜台駅/都営大江戸線新江古田駅
発表者:田中教如氏
タイトル:
山梨県長源寺『蟹坊主』伝説について
山梨県長源寺『蟹坊主』伝説について
要旨:
山梨県山梨市万力という場所に『蟹沢山長源寺』という曹洞宗の寺院があり、そこには縁起として『蟹の化け物に問答を出され、それに答えて化け物を調伏した』という伝説が伝わっています。
化け物に問答を出される話は数々ありますが、しかし長源寺の伝説は少し変わっており、曹洞宗の寺院でありながら伝説の主人公は『密教の僧』でありました。
その違和感を元に、文献資料やフィールドワークでお聞きした話等 を合わせ吟味し、長源寺の蟹坊主伝説の発祥と変遷について考察す るレポートとなっております。
※来聴、歓迎です。
※来聴、歓迎です。
日時:9月21日(土)14時
会場:武蔵大学3号館2階3201教室(院生GS)
※最寄り駅=西武池袋線江古田駅
西武有楽町線新桜台駅
都営大江戸線新江古田駅
西武有楽町線新桜台駅
都営大江戸線新江古田駅
発表者:式水下流氏
タイトル:
山田野理夫 その怪談と妖怪と美
要旨:
山田野理夫(1922/7/16- 2012/1/24 詩人・作家・編集者)という名前を見た時におばけや妖怪などの異類を嗜好とする人々は、実際には伝承されていない(と思われる)妖怪の話を創作し、水木しげるの妖怪解説に影響を与えた人物として連想される方が多い。実際に有名なところでは「わいら」という妖怪がモグラを食べているのを茨城県の医者が見たという話(『おばけ文庫2 ぬらりひょん』)や青森県での水争いを「赤舌」という妖怪が解決したという話(『東北怪談の旅』)などは、確かに辿れる情報が得られないので、学術的な視点としては、それらを典拠としすることは危険であると言える。
しかしながら、山田野理夫は学術的な資料として作品を発表している訳ではない点は言うまでもなく、山田野理夫が書いたものが、作品として決して悪いと言うことにはならない。
当発表では山田野理夫が参考にした資料や実際に聞き書きを行った実例、水木しげる以外に影響を与えた作品などを通して見ながら、妖怪の情報の変遷と山田野理夫の軌跡を俯瞰していく。
日時:6月29日(土)14:00
会場:武蔵大学3号館2階3201教室(院生GS)
※最寄り駅=西武池袋線江古田駅/西武有楽町線新桜台駅/都営大江戸線新江古田駅
発表者:小山田浩史氏
「UFO現象の文化的研究について 円盤搭乗員の分析を中心に」
要旨:
1947年以降世界各地で「空飛ぶ円盤」とその搭乗員の目撃が報告されるようになったが、一見荒唐無稽と思われるこれらの語りが持つ文化的・社会的な意味とは何なのだろうか。
今回の発表では、UFO現象の文化研究史を紹介するとともに、個々の事例の中から特に円盤搭乗員(いわゆる「宇宙人」)の不可解な振る舞いや奇怪な外見といった特徴を対象にし、それらが我々のどのような想像力から立ち現れてきたものなのかを考察してみたい。
今回の発表では、UFO現象の文化研究史を紹介するとともに、個々の事例の中から特に円盤搭乗員(いわゆる「宇宙人」)の不可解な振る舞いや奇怪な外見といった特徴を対象にし、それらが我々のどのような想像力から立ち現れてきたものなのかを考察してみたい。
来聴歓迎!
今週の土曜日開催の異類の会のご案内です。
皆さま、よろしくご参加ください。
日時:5月25日(土)14:00
会場:武蔵大学3号館2階3201教室(院生GS)
※最寄り駅=西武池袋線江古田駅/西武有楽町線新桜台駅/都営大江戸線新江古田駅
発表者:中山恵那氏
タイトル:お伽草子を中心とした鼠の擬人化
要旨:
鼠は、人間にとって古くから身近な存在であり数多くの物語や絵画に登場している。また、それらの作品に登場する鼠は、時に害獣であったり縁起の良い存在であったりと様々な面で捉えられており、示すべき面によって異なる表現がとられる。
『鼠草子』、『弥兵衛鼠』、『かくれ里』等、お伽草子には擬人化された鼠が多く登場し、場面や役割によって描き分けがなされている。それらの色や形態などの表現に着目し、人間や鼠以外の擬人化された動物と比較しつつ鼠が擬人化される際の特徴を分析する。また、擬人化と本来の姿の別については文章で詳細に記述される事が少なく挿絵のみに表現される事が多いので、文章と挿絵の齎す効果がいかなるものかという事について考える。
皆さま、よろしくご参加ください。
日時:5月25日(土)14:00
会場:武蔵大学3号館2階3201教室(院生GS)
※最寄り駅=西武池袋線江古田駅/西武有楽町線新桜台駅/都営大江戸線新江古田駅
発表者:中山恵那氏
タイトル:お伽草子を中心とした鼠の擬人化
要旨:
鼠は、人間にとって古くから身近な存在であり数多くの物語や絵画に登場している。また、それらの作品に登場する鼠は、時に害獣であったり縁起の良い存在であったりと様々な面で捉えられており、示すべき面によって異なる表現がとられる。
『鼠草子』、『弥兵衛鼠』、『かくれ里』等、お伽草子には擬人化された鼠が多く登場し、場面や役割によって描き分けがなされている。それらの色や形態などの表現に着目し、人間や鼠以外の擬人化された動物と比較しつつ鼠が擬人化される際の特徴を分析する。また、擬人化と本来の姿の別については文章で詳細に記述される事が少なく挿絵のみに表現される事が多いので、文章と挿絵の齎す効果がいかなるものかという事について考える。