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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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第23回異類の会例会のご案内

日時:11月25日(金)18時30分~
場所:青山学院大学11号館2階1121教室

大坪舞氏
「持明院基春と鷹書」

要旨:
 室町後期においては鷹書が盛んに生成されていく。持明院基春とその子基規は、多くの鷹書の執筆・書写に携わると同時に、入木道・郢曲道の家を確立し、室町後期の公家の芸道を研究する上で注目すべき父子である。
 京ではなく美濃で過ごすことも多かった基春の鷹書においては京都における天皇の鷹狩にまつわる記載が多く含まれている。中でも禁裏御料の狩場であり、日次の贄を献上するために鷹狩が行なわれた交野は歌枕としても定着しており、和歌に多く詠まれると同時に、基春の鷹書にも記載がみられる。
 本発表では、持明院基春周辺を中心に中世における禁野交野の記載を検討することによって、室町後期以降、公家の地方下向が盛んであった時代における在国、京という二つの空間を、その精神も含めて明らかにすることを目的とする。

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 古典文学に見られる鰐(ワニ)に関して、従来行われてきた様にその対象を必ずしもサメなどの現実に存在する生物に求めずに、認識の問題として捉え直した。
 まず、上代の資料からは、ワニが基本的には海に棲息し、時に川を遡ることもできる神格的な魚類として認識されていたことが窺えた。続いて、中古・中世の資料からも、上代に於けるワニの認識を継承した海中の魚類としての鰐(ワニ)の認識が確認できた。ただし、仏典由来の「月の鼠」説話に於いては、「穴」や「岸」の下に出現する、漢籍に見られる鰐と性質が近しい鰐(ワニ)の認識も確認できる。
 また、他の動物に対する認識との連関に着目すると、鰐(ワニ)はまず大魚としてシャチホコやクジラなどと連関する。また、獰猛な動物として虎とは対偶性を持つ存在として捉えられていた。更に、『日本書紀』の解釈から鰐(ワニ)は龍や豊玉姫とも連関する存在としても捉えられていた。
 以上、実に様々な「鰐(ワニ)」の在り方が見て取れた。この問題は、上代に於いて何らかの現実の海棲生物を指していた「ワニ」という和語に対し、本来日本列島に生息しない筈の「鰐」字が当てられたことに端を発している。そして、在来のワニに対する認識と、漢籍・仏典に於ける「鰐」の知識に関して「鰐(ワニ)」という単一の存在として整合性を求めた結果、鰐(ワニ)は或種の空想的存在と化した。こうした経緯が、鰐(ワニ)の認識の多様さの要因として考えられるのではないか。

以上、発表者杉山和也氏による要旨でした。

さて、4月の例会予定については追ってご案内します。

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