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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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日時:11月10日(土)14時~
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室

発表者:沼賀健一郎氏
題目:伝説研究の意義――赤城山男体山神戦伝説・俵藤太百足退治伝説を例に――

要旨:
群馬県と栃木県には「赤城山の神と男体山の神がそれぞれ百足と蛇に変じて戦い、男体山は猟師小野猿丸の助けを得て勝利した」という神戦伝説が存在する。しかし、「小野猿丸」ではなく「俵藤太秀郷」の場合もあり、また、群馬県の一部地域には単に「二神が戦った」とする傾向も見られるなど、その内容は一様ではない。
また、滋賀県には「俵藤太秀郷が蛇を助け百足を退けた」というよく似た伝説がある。それぞれの形成過程を検討すると、離れた地域にも関わらず、中世のほぼ同時期に百足退治譚が登場したことがわかる。
「俵藤太秀郷」のモデルとなったのは、実在の人物であり、平将門を討ったことで有名な藤原秀郷である。両伝説の分布・変化の背景には、彼の子孫である「秀郷流」が、平将門討伐・百足退治の英雄譚をアイデンティティとして京都周辺や北関東で活動した歴史が密接に関わっている可能性がある。
本題目では、幻想的な伝説が実際の歴史の流れの中でいかに人々に取り扱われ、伝播していったのか、その様相の一端を考察する。さらに、歴史を明らかにする一つの方法としての伝説研究の可能性を検討する。

※来聴歓迎!

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発表者:アンダソヴァ・マラル氏
タイトル:カザフスタンにおける鬼

要旨:
本発表においてカザフスタンにおける鬼について考えてみた。鬼は以下のような言葉で表されている。Shaitan (シャイタン)、zhyn〈ズィン、ジン〉、Peri 〈ペリ〉、Dev〈デ ヴ〉、アルバスティなどである。Shaitan (シャイタン)はイスラム教義における悪魔であるが、カザフの伝承の中では楽器の作り方を教える存在として登場する。zhyn〈ズィン、ジン〉、Peri 〈ペリ〉、Dev〈デヴ〉はそれぞ れアラブ神、古代ペルシア神話やゾロアスター教の神だったが、体系的なイスラム教あるいはゾロアスター教が強まるにつれて格下げされた結果、悪神になった存在である。それらはカザフの伝承に登場するとともに、シャーマンが儀礼を行うに際して、使役される鬼神として登場している。
このように、カザフスタンにおける鬼神は多様な信仰世界の中で位置づけるべきであることがみえてきた。ゾロアスター教とイスラム教が伝播することによって、古代ペルシアの神やアラブの神、さらにイスラム教における神観念が入ってくる。それらと対立、または融合していく形でさまざまな伝承が生まれ、鬼神も様々な姿で登場する。
(文・発表者)
※以上は2018年10月13日例会発表の報告です。
※次回は11月10日(土)14時に武蔵大学で開催予定です。

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日時:10月13日(土)14時~
会場:武蔵大学3号館2階 院生GSルーム
※最寄り駅:西武池袋線江古田駅
https://www.musashigakuen.jp/access.html


発表者:アンダソヴァ・マラル氏
タイトル:カザフスタンにおける鬼
要旨:
中央アジアは古くから様々な宗教や信仰が流れていき、交差するところであった。シャーマニズム、ゾロアスター教、仏教、イスラム教やキリスト教などである。鬼に対する観念も、多様な宗教的世界観が交わった結果成立しており、各々の語り手によって伝えられてきている。
本発表では、カザフスタンの鬼に注目することによって、中央アジアの宗教世界の一端を考察する。

※異類の会初の中央アジアのお話です。来聴歓迎。

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伊藤慎吾
紀南のネコマタ瞥見その他

ネコマタは一般的に山中に現れる怪猫、飼い猫が年経てなるものと考えられている。また、カマイタチも一般的に地上にいて負う裂傷の原因と考えられている。

ところが水中で同様の裂傷を負った場合にも、カマイタチを原因とする事例がわずかながら青森や福島、和歌山で見られた。そうした中で、海中に現れるカマイタチについては、和歌山県南端のすさみ町・串本町に限って確認されるところであった。当地ではネコマタがカマイタチ同様に人間に裂傷を与える妖怪として認識されていた。南方熊楠が1913年に聞き書きした記録と同様の事例はその後採集されることがなかったが、今夏、江住に取材に行くことで、水中でカマイタチのごとく裂傷を与えるネコマタの伝承の残存を見出すことができた。それと同時に、熊楠の記述に見える「江住村荒指」が隣村の「和深村安指」の誤解である可能性が高いことが分かった。

ではなぜカマイタチとネコマタが合成されたのか。これについては今後の課題としたい



※次回は10月13日(土)14時開催です。詳細は追って告知します。

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日時:9月29日14時~
会場:国学院大学若木タワー14階打ち合わせ室
 
 発表者:伊藤慎吾
タイトル:紀南のネコマタ瞥見その他
 
要旨:
南方熊楠がかつて知人から江住村(現・西牟婁郡すさみ町江住)の海でネコマタに襲われた話を聴いた。
今夏、現地に赴いたところ、熊楠の記述に少し疑問に思うところがでてきた。
そこで、少し考えたことを報告したい。
このほか、和歌山を歩いて気づいたことも取り上げられればと思う。

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2009/09/15
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新宿ミュンヘンで誕生。

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