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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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日時:6月30日17時開始
会場:国学院大学若木タワー14階打ち合わせ室

発表者:式水下流氏・永島大輝氏
タイトル:福島(いわき)・栃木の調査報告 河童・狐を中心に

要旨:
猫鬼や魔像と呼ばれる妖怪をかたどった物質がある。その由来などについて話を聞こうと、永島大輝、式水下流は調査に出かけた。結論からいって、あまり成果はあげられなかった。今回はそうしたことの報告になる。
あえて一つの傾向を見出だすと、ある物質(家伝薬、像、写真など)にまつわる異類(河童・稲荷など)の話がある。
ここには類例としてカシャボの足跡(和歌山県での聞き書きによる)なども含むことができるかもしれないし、あるいは、それを含むことで輪郭がぼやけてしまうかもしれない。
しかし、河童の伝承を知り、そちらへの調査に変更したところ「家伝薬」などについて教えていただくことができた。このようにいろいろなところで優しくしていただきお話を聞かせていただいている。今回はそうしたことの報告になる。
あえて一つの傾向を見出だすと、ある物質(家伝薬、像、写真など)にまつわる異類(河童・稲荷など)の話がある。
ここには類例としてカシャボの足跡(和歌山県での聞き書きによる)なども含むことができるかもしれないし、あるいは、それを含むことで輪郭がぼやけてしまうかもしれない。
そんな事物にまつわる話を共有し議論に供したい。
報告の内容はまとめると、以下のようになる。

① 湯本コレクションについて調べてみたこと。
猫鬼、魔像、その他造形物にいたるまで式水下流を中心に調べ、推測した結果を報告。

②河童にまつわるエトセトラ。
家伝薬が異類にからめて語られる場合がある。家伝薬を使用する映像とともに報告する。

③狐、オトカ、稲荷様。
栃木でのオトカの嫁入りや、稲荷神社の話、那須の九尾の狐のことなどについて報告する。


※よろしくご参集ください。

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幕張本郷猛氏
少年少女雑誌・児童書における妖怪記事の基礎知識

要旨:
少年少女雑誌の妖怪記事は、「ポスト怪獣ブーム」として生まれたものではなかった。
昭和39年怪奇記事は急増し、昭和40年には妖怪記事大隆盛を迎えた。怪獣ブームの時点で既に妖怪ブームであったのだ。
この時期に活躍したのが、「少年ブック」の北川幸比古、「少女フレンド」の斎藤守弘だ。バックベアード、さかさ男は我が国が生んだ代表的なモンスターだ(?)。
同時期に中岡俊哉が彗星のごとく現れた。『世界のモンスター』の山内重昭が児童誌に執筆を開始したのもこの時期だ。ブームは昭和43年まで続くが、その後の妖怪研究に多大なる影響を与えた。
さらに「マーガレット」の武田武彦、「少年キング」の永山秀雄・間羊太郎、「少年マガジン」の宮崎惇など、単行本とならなかった作家達の記事を漏らさず研究することが大事だ。
妖怪記事は、大伴昌司・水木しげるの独占では決してなかった。
各誌が切磋琢磨したゆえの産物である少年少女雑誌の妖怪文化は、日本の妖怪史において決して軽視してはならないと考える。(文・幕張本郷猛氏)

※2018年3月31日、青山学院大学総研ビル(14号館)での口頭発表の内容です。
次回は6月中に開催する予定です。


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日時:3月31日(土)14時
会場:青山学院大学総研ビル(14号館)5階 14502教室
 
発表者:幕張本郷猛氏
タイトル:少年少女雑誌・児童書における妖怪記事の基礎知識
 
要旨:
活動期間の長さ、影響度から見て、水木しげるが児童向け妖怪研究の頂点に君臨することを否定はしない。
マスコミに取り上げられる機会が、同時代の作家と比して抜群に多く、現在も書店で入手が可能な「大作家」である。
一方、その水木に多大な影響を与えた作家達が、インターネット上ではB級扱いとなっていたり、存在そのものが無視されている現状がある。

じゅぼっこ、首かじり、がしゃどくろ、さかさ男を生み出した斎藤守弘。
バックベアードを紹介した北川幸比古。
単行本は立て続けに復刊となったが、佐藤有文の顧みられない妖怪記事。
悪魔=秋吉巒の組み合わせを佐藤有文より前に成し遂げた間羊太郎。
少ない妖怪記事のなかで悪魔の炎を放射した中岡俊哉。
何がなんだか解らないがとにかく凄い木島話和雄。

埋もれてしまった作家の活動に焦点を当てながら、決して水木一強ではなかった少年雑誌の妖怪記事を今一度、振り返ってみたい。
 
 
以上。
来聴歓迎。
よろしくご参集ください!

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杉山和也氏
ちりめん本に於ける日本昔噺と、その翻訳の諸相
―『瘤取』の鬼の描写を中心として―


本発表ではまず、ヘボン訳・ちりめん本『瘤取』と、『宇治拾遺物語』所収話「鬼ニ瘤被取事」(第三話)、ならびにグッドウィンの論文に所収の翻訳の三者の関係性について、表現の分析を通して検討を行った。
結果、ヘボンは『宇治拾遺物語』の本文に独自に当たっていることが想定される。
そして、その本文は刊本系の本文であった可能性が高いと考えられる。
ただし、ヘボンが1875年3月15日、横浜にて開催された日本アジア協会・例会で、グッドウィンの論文の内容を聴いているという事実が確認できる以上、当該論文に収録されるホールの翻訳を参考にしていた可能性については退けることができない。
むしろ、先行の訳として、併せて参照していたと考える方が自然であろう。
そして、そうした状況が想定できる以上、従来考えられてきたように、ちりめん本『瘤取』で「訳されなかった部分」については、『宇治拾遺物語』の描く世界観や日本文化が理解できていなかったという要因ばかりではなく、併せて訳者のヘボンによる取捨選択もあったということを考える必要がある。
そこには小冊子故の字数の制約、或いはちりめん本の出版に際して狙い所となった購買層への配慮といった事情も背景にある可能性があり、この点についてはちりめん本全体の検討を通して考える必要のある問題であろう。今後の課題と致したい。

また、本発表の最後には、フランス語版・スペイン語版・ドイツ語版の表現の比較を試みた。
結果、いずれも基本的に英語版からの翻訳であると考えることができた。
(文・杉山和也氏)。


以上は、2018年2月24日、異類の会例会(於・青山学院大学)での発表要旨です。
次回は3月31日14時から同所で開催予定です。

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日時:2月24日(土)14時
会場:青山学院大学14号館14502教室
発表者:杉山和也氏

題目:ちりめん本に於ける日本昔噺と、その翻訳の諸相――『瘤取』の鬼の描写を中心として――

要旨:
ちりめん本は、印刷した和紙をちりめん状に仕立てに加工された多色刷りの絵入り本で、明治から昭和にかけて多数出版されました。
日本の風俗、伝統文化や昔話を題材にしたもので、外国人の日本みやげとしても人気があり、英語版のほか、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版などが出版されています。
今回は、 ちりめん本の中でも、よく知られている日本
昔噺シリーズの『瘤取』に注目し、各国語訳の鬼の描写の在り方について検討を試みたい。



(参考)スペイン語版

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1874090

来聴歓迎!

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2009/09/15
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