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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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 古典文学に見られる鰐(ワニ)に関して、従来行われてきた様にその対象を必ずしもサメなどの現実に存在する生物に求めずに、認識の問題として捉え直した。
 まず、上代の資料からは、ワニが基本的には海に棲息し、時に川を遡ることもできる神格的な魚類として認識されていたことが窺えた。続いて、中古・中世の資料からも、上代に於けるワニの認識を継承した海中の魚類としての鰐(ワニ)の認識が確認できた。ただし、仏典由来の「月の鼠」説話に於いては、「穴」や「岸」の下に出現する、漢籍に見られる鰐と性質が近しい鰐(ワニ)の認識も確認できる。
 また、他の動物に対する認識との連関に着目すると、鰐(ワニ)はまず大魚としてシャチホコやクジラなどと連関する。また、獰猛な動物として虎とは対偶性を持つ存在として捉えられていた。更に、『日本書紀』の解釈から鰐(ワニ)は龍や豊玉姫とも連関する存在としても捉えられていた。
 以上、実に様々な「鰐(ワニ)」の在り方が見て取れた。この問題は、上代に於いて何らかの現実の海棲生物を指していた「ワニ」という和語に対し、本来日本列島に生息しない筈の「鰐」字が当てられたことに端を発している。そして、在来のワニに対する認識と、漢籍・仏典に於ける「鰐」の知識に関して「鰐(ワニ)」という単一の存在として整合性を求めた結果、鰐(ワニ)は或種の空想的存在と化した。こうした経緯が、鰐(ワニ)の認識の多様さの要因として考えられるのではないか。

以上、発表者杉山和也氏による要旨でした。

さて、4月の例会予定については追ってご案内します。

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