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異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
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異類の会第31回例会の御案内

日時:11月22日(木)18時30分~

  
場所:青山学院大学・17号館4階1142教室


中野瑛介氏
「『簠簋抄』と中世文学―秘伝書獲得譚としての「三国相伝簠簋金烏玉兎集之由来」―

要旨

『簠簋内伝』の作者は安倍清明を名乗るが、おそらく偽作であり、成立は室町初期と見られる。陰陽道や暦道について書かれた部分の他に、陰陽道の秘伝書・「簠簋内伝」獲得の経緯を描いた「清明序」や牛頭天王の妻問いを描いた「牛頭天王序」などの説話的部分も含まれる。
『簠簋抄』は「三国相伝簠簋金烏玉兎集之由来(以下、「由来」)」と『簠簋内伝』の注釈部分から成る。「由来」は「清明序」に多数の説話を加えて増補した内容となっている。注釈部分にも説話的内容が多分に含まれ、注釈書であると同時に一種の説話集だといえる。
「由来」で追加された説話には龍宮訪問譚や玉藻前説話、近世には説教節『信太妻』などとして展開する信太明神の説話など、異類と関わるものが多い。

これまで「由来」は「安倍清明の一代記」として読まれてきたが、今回の発表では、これまでとは異なる読みを行い、龍宮や玉藻前説話等とも絡めながら、秘伝書獲得譚としての「由来」の解釈を試みる。

※初参加の方は、下記にご一報くださいませ。
 @NarazakeMiwa(ツイッターID)

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第30回異類の会例会

日時:6月26日(木)18時00分~
  
場所:青山学院大学・17号館3階17301教室
   *初めて使う新館です。いつもと違いますので、ご注意を!



杉山和也氏
「続・日本に於ける鰐(ワニ)の認識」

要旨

中古・中世の古典文学登場する動物「鰐(ワニ)」に関して、必ずしも実在の生物としては理解し得ず、空想的な生物としか言いようのない例が見受けられること。そして、その空想的生物としての鰐(ワニ)の認識には、多様な展開が認められることについては既に指摘した(拙稿「日本に於ける鰐(ワニ)の認識」『説話文学研究』46号、2011年7月)。

本発表では、前稿では触れることの出来なかった鰐(ワニ)の用例の紹介をしつつ、その認識の諸相を再検討する。

なお、初参加の方は、下記にご一報ください。
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第29回異類の会例会

日時:6月22日(金)18時30分~
   *18時00分から入室可
場所:青山学院大学総研ビル5階14501教室

   *正門を入ってすぐ右にある建物です


大坪舞氏
「内閣文庫本『安驥最要抄』について」

要旨

室町期には馬の医療に関する馬医書が多く記された。
五行理論に基づき、症状や治療法が記される一方、呪歌も多く含むなど、中世知の一角であったと考えられ、獣医学のみならず人文学領域からの研究の進展が期待される。
このうち『安驥最要抄』は室町中期には成立してたと考えられる馬医書で、尊経閣文庫・陽明文庫・宮内庁書陵部・国立国会図書館・内閣文庫などに蔵される。
冒頭に五臓思想が配され、これらの馬医書の性格を検討する上でも重要な資料となると考えられるものである。
本発表では、内閣文庫蔵『馬傳秘抄』(写本十七冊)に収載される一本の紹介を行う。


なお、初参加の方は、こちらにご一報ください。
gijinka☆way.ocn.ne.jp(☆を@にかえてください)
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第28回異類の会例会

日時:5月18日(金)18時30分~
場所:学習院女子大学4号館1階4104会議室
http://www2.gwc.gakushuin.ac.jp/about/campusmap.html
※最寄駅は副都心線西早稲田駅です。

資料展観

「異類妖怪関係資料―浮世絵、番付、その他―」

徳田和夫先生のご厚意で、御所蔵の資料を特別に見せていただくことになりました。
異類妖怪関係の浮世絵、番付、その他いろいろと展示、解説していただきます。
もとより秘蔵資料ばかりですので、この機会を逃すと、今後容易に観られるものではありません。
ぜひお出でくださいませ。



なお、初参加の方は、こちらにご一報ください。
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第27回異類の会例会

日時:3月23日(金)18時00分~
場所:國學院大學学術メディアセンター一階ラウンジ

※学術メディアセンターは図書館が入っている建物です。
 

http://www.kokugakuin.ac.jp/content/000007812.pdf


大坪舞氏
「鷹と恋―「こちく」を中心に」

要旨
:鷹のとまる木である「木居(こゐ)」が「恋」と通じることもあり、鷹狩は恋歌として多く詠じられるが、これに加え鷹書の中では有名な恋物語がある。「せいらい」が渡来人の鷹飼から鷹道を伝授されるために「こちく」という美女を娶わせるもので、この説話が起源となる「故竹流」という流派の名すら確認されるほど広範な影響が見られる。
 本発表では、鷹書の世界を「こちく」の説話を中心として検討したい。


なお、前回(第26回)の発表要旨は追って掲載します。しばしお待ちを。

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14
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非公開
誕生日:
2009/09/15
自己紹介:
新宿ミュンヘンで誕生。

連絡先:
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