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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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南方熊楠はしばしば、怪異・妖怪の伝承に対して、自然科学の知識を用いてその「正体」を合理的に解釈している。
こうした書きようは、博覧強記で世界各地の伝承を数多く知識として持ちつつ、植物採集により鍛えられた冷静な観察眼と自然科学の知識を併せ持つ、文理相持つ熊楠ならではといえる。
熊楠はそうした「正体」を、大きく3つの類型で説明する。

①自然界に存在する事物や事象で説明
例:天狗の爪→サメの歯の化石 セントエルモの火→静電気
②人間の誤解や思い込み
例:スッポンはバラバラにするとその肉片から生まれる→スッポンの肉を食うタガメの誤認
③古代の制度や慣習の残存
例:千匹狼の伝承→獣に扮して凶事を働いた人間の仕業

こうした熊楠の「自然科学の知識を用いて民間伝承をとらえなおす」姿勢は、ネイチャー誌上から発した、ロシア人投稿者のオステン=サッケンとのブーゴニア(ミツバチは牛の死体から化生する、という古代の伝説)をめぐるやりとりにその初発があると思われる。
こうした熊楠の多角的な視点を重要視する姿勢は、学問のシステムが整えられ、専門性が重視されるようになるにつれて、扱いかねるものとなっていく。
(ネイチャー誌への投稿があまり採択されなくなっていく、など)
しかし熊楠の多角的な視野は、
怪異・妖怪のような伝承を考えるにあたって、参考になるものと思われる。
(文・発表者 飯倉義之氏

※以上、第63回発表(2016年4月27日 於國學院大學)の発表要旨です。

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