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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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日時:3月12日(火)14:00~17:00

  
場所:専修大学 神田キャンパス 7号館6階763教室
   ※最寄り駅―地下鉄の九段下駅あるいは神保町駅
    7号館―一番高い建物のわきにある、比較的あたらしいグレーの建物

http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/profile/access/kanda_campus.html

伊藤慎吾
「石井研堂編『万物滑稽合戦記』の再評価」

要旨
『万物滑稽合戦記』は続帝国文庫の1冊として石井研堂が明治34年に刊行したものである。
近年、お伽草子研究を中心に、中世から近世にかけての〈異類合戦物〉の物語・絵画が注目されるようになってきた。石井はいち早くこれら群小の諸作品を〈万物滑稽合戦記〉というタームで拾い集め、紹介したのだった。
本発表では本書の概要とその意義について所見を述べてみたいと思う。



※初めて参加を希望される方は、一応、下記にご一報くださるとありがたいです。
 本ブログ右側のプロフ記載の連絡先、もしくは@NarazakeMiwa(ツイッターID)

 

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作品の概要を取り上げ、ネーミングについて解釈を加える。
本作品は続帝国文庫の万物滑稽合戦記にも翻刻されているが、それは2巻本である。 これに対して、架蔵本は3巻本。 どちらも馬喰町の吉田屋小吉板で、どちらが先行するのは不明。 おそらく3巻本であろう。 もともとストーリーとは関係なく、機械的に3巻に分けたものを、後に中盤のストーリーの切れ目のいいところで分けて2巻本にし、その際、後半を「世帯平記諫略巻」と改題したのだろうと思われる。
なお、ネーミングについては下記の記事を参照されたし。
http://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/20545047.html

以上、発表者伊藤慎吾による要旨でした。
次回は12月27日13時、新宿にて開催します。
詳細は追ってお知らせします!

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 『精進魚類問答』は精進物と魚類、すなわち野菜や植物素材の料理と魚介類を主とする海産物との争いを主題とする江戸後期の戯作である。作者は吉田可水という伝未詳の人物である。この作品がどこで作られたのかもよくわからない。しかし、本文をつぶさにみると、ある程度は見当が付けられそうである。
 まず南京坊一官というキャラクターがいるが、これは野菜の南京の擬人化である。南京というのは今日でいうカボチャであり、今でも関西地方ではナンキンという呼び方がある。
 さらに絞り込んでみると、たとえば大麦大納言の一子として「ひらかしの助酢五郎」というのが出てくる。「ひらかし」というのは「ひらかす」という動詞で茹でるという意味。今でも福岡地方で使われているようである。「ひらかし麦飯」という日常食がかつて当地方で食べられていた(『聞書 福岡の食事』)。麦は大麦の一種だから、これを大麦の一子とするのは、ひらかし麦が前提としてあるからだろう。
 このほかにも海苔尽くしの一節があるのだが、そこには「菊池のり」が出てくる。これは肥後、今の熊本県の菊池川で採れる海苔のことである。「平すの鰤助」の「平す」は長崎地方でいうブリ。
 このように、本作品に見られる擬人名からは九州地方特有の語彙が散見される。してみると、その成立が九州地方である可能性は非常に高いと考えられるのである。

以上、発表者伊藤慎吾による要旨でした。
次回は明日です!時間・場所は同じ。

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擬人化に対する個人的な見解を提示した上で、『隠れ里』における擬人化について考察した。

1.擬人化とは、「異類の世界を人間の常識に落とし込む行為」である。異類を単純に人になぞらえるだけでなく、人の世界に属する動物などにも「擬人化」する。
2.擬人化はテキストと絵画の両側からのアプローチを必要とする。
3.テキスト上で問題となるのは、異類の意識である。本来とるべきでない人間的な行動をとる場合、動物などに限らず、神仏もまた擬人化されたと言えるのではないか。
4.擬人化された図像として問題となるのは、異類とも人間ともつかない姿。これは時代とともに人間の姿に近づいてくる。
5.擬人化される動物とされない動物がいる。

以上の点をふまえて『隠れ里』の異類を見た結果、
動物には鼠に代表される人間くさい行動をとるものと、馬のように擬人化された動物に使役される動物がいる。擬人化される動物たちは人間と一定の距離をもち、その距離感が擬人化されない動物との境界線を形成しているのではないか。
動物の図像を見比べると、鳥獣と比べて、魚介類は一段人間に近い姿に描かれている。これは人間が魚介類を鳥獣よりも生物として距離があると考えていたからではないか。
神仏について、福神が神話的背景から切り離されたキャラクターとしての神だと考えると、福神の喧嘩というモチーフは、福神のキャラクター化が進んで俗化され、神という聖性をはぎ取られて人間のレベルにまで落とされた擬人化ではないのか。
以上の仮説を得た。

このほか、個々の動物のイメージや、『隠れ里』に見られるパロディへの意識についてもふれた。

以上、発表者塩川和宏氏による第8回例会発表要旨でした。

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『狗猿合戦物語』は、天保五年の書写奥書を有する江戸後期の戯作と見られるが、その内容は、お伽草子の異類合戦物の流れを汲んでおり、異類物に関心をもつ者にとって注目すべき作品である。
物語は、ある山里に住む美しい犬の姫君「深雪姫」に、「猿の太郎」が一目惚れするところから始まるが、これを契機に、それぞれの一族全体をも巻きこんで、犬と猿との対立・合戦にまで展開する。
物語中に引用される故事・説話に中国関連のものが多いことなどは本物語の一つの特徴と言えるが、中でも奥書に記された「絵巻」と「詞書」に関する記述は、異類物の制作と享受を研究テーマとしている発表者にとって、重要な示唆を与えるものである。本発表においては、特にこの点を中心にして考察を試みた。

以上、三浦億人氏による第2回例会発表の要旨でした。
なお、本発表では翻刻資料も配布されました。

 

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