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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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 小野不由美のホラー小説『屍鬼』が浮き彫りにしたように、日本の民間信仰においては、祖霊の帰還を期待する一方で、死体の帰還は期待していない。人間の体は死を境にして、生者とは別種の存在、いわば異類に変じてしまうのである。本発表では死者を、「死体」と、「死体以外の要素によって構成される死者観念」(この世の霊魂や幽霊、あの世の亡者など)との二種類に分けて、両者の弁別を試みた。その上で、近世期に描かれた妖怪の図像に見られる死者の要素を抽出し、これまで漠然と論じられるに留まってきた、妖怪と死との関わりについて考えてみた。
 発表者は、二〇一二年度日本文学協会研究発表大会において、「中世の仏教画から近世の妖怪画へ ―宗教的モチーフの継承と変容―」と題した口頭発表を行った。この発表においては、鳥山石燕『画図百鬼夜行』シリーズ、竹原春泉作・桃山人画『絵本百物語』などに収録された近世の妖怪画の一部が、中世以来の仏教画に材をとりながらも、その宗教的コンテクストからは脱却していたことを論じた。本発表ではさらに、これらの妖怪画が仏教画における死者(この世の死体、あの世の亡者)の図像的要素を借りて妖怪を表現していることに関して考察を加えた。(文・発表者今井秀和氏)

以上、異類の会第38回例会(6月28日・青山学院大学)発表の要旨です。
なお、当初予定していた三浦億人氏「お伽草子『鼠のさうし』の形成について」は、発表者急病につき、延期することになりました。

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