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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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本発表では古典作品に登場するネコを取り上げ、
上代から中世初期までのネコの認識を時代ごとに追究した。

飼いネコは、奈良時代に大陸から日本に渡ってきたとされる。平安中期頃まではまだ希少な動物であったと目され、『枕草子』、『源氏物語』、『狭衣物語』、『更級日記』などの中古の古典作品には、貴族達に寵愛される愛玩動物として登場しており、紐で繋いで飼われるなどしている。

平安末期以降になると、ネコの生息数が増えたと目される。『今昔物語集』に於いてもネコが希少な動物であるという認識は希薄になっている。またこの時期、「のらねこ」という言葉も出現しており、野生化したネコの発生も推察される。
ところで、実は「猫また」などのネコの怪異譚が出現する時期は、「のらねこ」の発生した時期と重なっている。このことを受けて、ネコが希少な動物であった時代とは異なって、ネコに関して人々の眼の届かない側面が生じてきたことがネコの怪異譚が出現の要因の一つとして指摘した。
現実に於ける人とネコの関わりの在り方の変遷が、ネコにまつわる認識や表現、言説にどのように連関しているか。
今後は考古学の成果にも眼を向けつつ明らかにして行きたい。


以上、平成25年1月28日開催(於・青山学院大学)の第33回例会における発表要旨です(発表者:杉山和也氏)。

※次回は2月25日14時に開催します。

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