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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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三浦理沙氏「現代における幽霊譚の研究」

現代人が語る幽霊譚を資料として、現代日本における死霊観を明らかにすることを目的に研究を行なった。本発表では、幽霊の出現を生者による死者への「記憶」として捉えることとし、その死に対する生者の心情を論点として分析・考察を試みた。
第一章では、松谷みよ子『現代民話考』シリーズ(立風書房、1985~1987年)に収録の近現代の幽霊譚を収集し、面識・原因・時間・場所・働きかけ方という項目を立てた要素分類表を作成し、面識ごとの幽霊出現パターンの傾向を導き出した。
第二章では、岩手県大槌町・釜石市でのフィールドワークにて聞き書きした幽霊譚を資料とし、それぞれの話に込められた生者の抱く死者への「記憶」を分析し、人々のどのような心が幽霊を見せるのかを考察した。親族など特定の関係を持つ相手への個人的記憶、面識のない他人の「死」そのものに対する記憶の他、記憶はないがその人にのみ見える、霊感者という特殊な話者の存在を見出だし、新たな関係性における霊とのコミュニケーションに言及した。
今後は、膨大な事例を扱うのでなく、ひとつひとつの話を深く掘り下げ、都市か田舎かといった地域差、時代ごとの幽霊知識の枠組みの変化、話者の業種など、幽霊譚の語りの背景に着目し、語り手・体験者の人生をも包括しての分析を行なっていきたいと思う。そして最終的な目標である、現代人の死霊観を明らかにするまで、今後も研究に努めていきたい。(文・発表者)

※第89回例会(2019年2月23日・於青山学院大学)の発表要旨です。
※次回は3月9日14時から武蔵大学で開催します。近々告知します。

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