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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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本発表は南方熊楠が集めた南紀熊野地方の妖怪情報にどのようなものがあり、またどのようなところから収集したのかを主に考察したものである。
熊楠の聞書資料として、日記巻末への書き込みや抜書類(『課余随筆』『ロンドン抜書』『田辺抜書』)への書き込みがある。
まず日記巻末や『田辺抜書』から妖怪資料を整理して示し、それらから論考上の進展があることを指摘する。
ついで熊楠の妖怪研究の継承者として雑賀貞次郎、宮本恵司を挙げ、その実績を紹介する。


※以上、第62回の会(2016年3月23日)の広川英一郎氏「南方熊楠と紀南の妖怪」の発表要旨です(文責・伊藤慎吾)。

※次回の異類の会は4月27日18時から同じ会場で行います!

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南方熊楠(1867-1941)は民俗学のうちでも、特に信仰や民間説話について種々の論考を書いている。
妖怪については直接テーマとすることはあまりないが、論考中に言及することは少なくなかった。

執筆期間は明治44年の『東洋学芸雑誌』への寄稿を発端に、柳田國男との交流を経て、『郷土研究』を主たる投稿先とする。しかし、昭和8年以降は妖怪を取り上げる論考を書かなくなる。
対象としては、一本ダタラ、カシャンボ、キツネ、天狗、栗鼠などを主に取り上げる。これらは和歌山県の特色ある妖怪であり、また熊楠自身、身近に見聞したものだったと思われる。
事例は身近に見聞した事柄・話から諸外国の文献や見聞譚まで並べて比較分析する。主に日本の事例の起源として大陸の事例を位置づける。
ただし、日本各地の事例を並べることなしない。あくまで、自分の見聞したことを主としている。
傾向として、妖怪をそれ自体というよりも、説話として捉え、分析しているようである。また関連する生物もしくは植物を扱うこともある。

柳田國男や江馬務が妖怪の全体的把握を試みたのに対して、熊楠はどこまでも個別的な事例の分析に終始したということができるだろう。

(文・伊藤慎吾)

以上、第61回異類の会(2016年2月24日)の発表要旨です。

※次回は3月23日(水)14時、國學院大學にて開催予定です。

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百鬼夜行絵巻に描かれた三種の魚介共通点は、調理される苦しみをのべる魚介の幽霊として狂言に登場する点であった。これらの狂言は修羅能のパロディというべき構造で、諧虐性を得つつも、食物への供養や殺生への贖罪が意識されている。すなわち中世末からの魚介の調理への関心の増大を背景に、異類物に多く見られる饗応準備とはまた別の形で、百鬼夜行絵巻は当時の食への意識を表していたといえよう。(文・塩川和広氏)

以上、異類の会第59回例会(2015年12月16日)の発表要旨です。

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菅江真澄の日記および随筆におけるクダ狐の記事を入り口として、クダ狐・オサキを中心とした近世における狐憑きの様相を見た。
古代より狐憑き現象は存在したが、次第に狐を使って人に憑ける使役者の存在が想定されるようになり、やがて「狐持ち」といわれる特定の家筋を生じさせるにいたった。
近世におけるクダ狐の性格は、修験などの専門家が扱うもの、という認識が色濃いが、一方で特定の家筋にまとわりつくものという認識もあった。
狐憑きをめぐる俗信は差別も生んだが、近年ではクダ狐やオサキがマンガやアニメ、ゲームのキャラクターに用いられるなど、憑きものを取り巻く意識の変化も見られる。
(文・佐伯和香子)

以上、異類の会第55回例会(2015年7月29日・於大東文化大学)発表の要旨です。

次回予告
8月26日(水)16:30〜20:00
大東会館 K-302教室

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今回は、古典文献資料と絵画資料の二点から、「ネコマタ」の描写の変遷を追った。
「ネコマタ」の初出である『明月記』の記述や有名な『徒然草』からは、「ネコマタ」の外見的特徴としての「二股に分かれた尻尾」というものは存在せず、犬のように大きな害獣という扱いをされていた。そして時代が下り、江戸時代初期頃になってきて、段々と「二股に分かれた尻尾」の記述が見られるようになり、「ネコマタ」という言葉の由来をその「二股に分かれた尻尾」とする記述もされるようになり、以降それが定説として扱われるようになった。
絵画資料においては少々異なり、江戸初期頃の本の挿絵に「二股に分かれた尻尾」を持つ猫の怪の絵が登場するが、それ以降も一本の尻尾しか持たない猫の怪や、そもそも尻尾の描写が省略されている(着物を着て、裾に隠れている)猫などが描かれており、定型化されていない。
「ネコマタ」という語の語源に関して、今回は二つの推測例を上げた。猫の古語的読みである「ネコマ」からの転化と、「猱」という字からの由来の二つの説である。
「二つに分かれた尻尾」の由来としては、御伽草子などで知られる「玉藻前物語」の古い記述を紹介した。今でこそ一般においては「九尾の狐」と認識されている玉藻前だが、中国からの「九尾狐」伝来以前は、「二本の尾を持つ狐」と記述されていた。この設定が、後に猫の怪である「ネコマタ」に派生したのではないか、という推測である。
今回の発表は確たる証拠に乏しい点が多く、今後のより精密な調査を必要とするものだが、少なくとも「ネコマタ」の最大の特徴であるとされる「二つに分かれた尻尾」が後世に何らかの要因によって後付けされたものである、という事は結論として言えるのではないかと思う。(文・発表者 毛利恵太氏)

以上、異類の会第53回例会(2015年5月2日・於大東文化大学)発表の要旨です。

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2009/09/15
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