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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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室町期に書かれた後崇光院伏見宮貞成親王の日記『看聞日記』に見える、建物への異類の侵入(「異類侵入譚」)を通して、各異類に対する貞成の通念を探った。
その多くは、侵入を災いの前兆と捉えていた。烏の侵入は、後の自身の出家と結び付けられ「得度之怪異」とされ、犬は侵入とともに小便をしたことを祓の対象とされた。また、『小右記』や『殿暦』といった室町期以前の古記録にも、犬の侵入と小便は「怪」として古くから災いの前兆と捉えられていたことが分かった。
しかし、鶯の侵入は「嘉瑞」であるとされた。これは「遷喬」の観念が影響していると考えられる。貞成自身、御集『沙玉和歌集』において「遷喬」の観念を詠んだ和歌が残されており、この観念を貞成が認識していたことが窺えた。
また牛の侵入に関しては、事実としての侵入と夢想での侵入の用例が見え、夢想では牛が「疫神」として描かれていた。これは牛頭天王などとの関連が考えられ、今後さらに調査を進めていくべき課題である。
また、吉凶を判断する人物の各異類に対する観念が「異類侵入譚」に大きく関わってくるであろうことが分かった。今後は、陰陽道などの方面からも異類ごとの観念・先例などを調査をする必要があるであろう(文・河田翔子

以上、異類の会第56回例会(2015年8月26日)の発表要旨です。

次回予告
9月15日(火)14時
大東文化会館4階 K-403教室
伊藤慎吾「前近代の擬人化キャラクターの甲冑姿の特徴について」

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