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異類(人間以外のキャラ)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・同人誌などジャンルを越境する会です。
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 20世紀末から勃興してきたライトノベルというエンターテインメント性の高い一群のノベル作品は今日サブカルチャーの一翼を担っている。本発表では、前回の「ライトノベルの中の妖怪」を踏まえ、その中でも付喪神を中心とする器物系キャラクターの特色について考察した。
 ライトノベル作品では、器物系のキャラクターは妖怪/非妖怪に大別できる。今回は後者は対象外としたが、妖精・人工物・魔法物・擬人化キャラクターなどとして設定された器物も数多く描かれてきている。
 これに対して器物妖怪は、付喪神のほか、青行灯・鐙口・一反木綿・唐傘お化け・唐傘小僧・虚空太鼓・小袖の手・五徳猫・蛇帯・三味長老・提灯お化け・塵塚怪王・手杵返し・機尋・琵琶牧々・文車妖妃・払子守・木魚だるまなどが登場する。これらの多くは『画図百鬼夜行』や『絵本百物語』を初見とするものである点、資料論的に注意すべき傾向といえるだろう。
 付喪神については、『つくも神は青春をもてなさんと欲す』『風水学園』など、いくつかの作品の分析を通して、以下の4点を指摘した。

1、マスコット化、もしくは萌えキャラ化
2、怨恨から感謝へ(付喪神誕生の条件が長年人間に大切に使われてきたこと、したがって人間と敵対しない妖怪となる)
3、「器物妖怪」と同義語化(器物が百年を経て付喪神となるのではなく、漠然と古くなって妖怪化した器物を称して「付喪神」と呼び、さらには単に器物妖怪というだけで「付喪神」と呼ぶ傾向がみられる)
4、特定の人間との絆(一種の式神化)

 これらの特色は今日のサブカル作品全般にも窺われるものであって、ライトノベルに限ったものではないだろう。今後は非妖怪のキャラクターも視野に入れ、ライトノベルにおける器物系の特色をより明確に見出していきたい。(文・伊藤慎吾)

■11月例会は11月26日(土)14時から、國學院大學若木タワーで開催します。
発表者は永島大輝氏で、妖怪に関することを発表していただきます。
詳細は追ってお知らせします。

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