異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:7月15日(土)15時30分
会場:大東文化会館302号室
発表者:廣田龍平氏
タイトル:
天狗は悪魔か天使か、はたまた妖精か
――日欧翻訳実践における意味の変遷をめぐって
要旨:
戦国期以降のキリシタン文献において、「天狗」といえば現代でいう「悪魔」のことであった。
一方で、江戸後期の蘭学文献において「天狗」と呼ばれたのは、現代でいう「天使」のことであった。
天使と悪魔は、少なくとも概念的には両極に位置する。
しかしどういうわけか、日本の妖怪「天狗」は両義的な意味を担うことができてしまった。
その背景には、キリスト教神学と語学辞書というテクストジャンルの違いや、反宗教的でも異類的でもある天狗の多義的属性があったと考えられる。
本発表では、二つの時代における翻訳実践それぞれの論理をたどっていくとともに、その違いが異類研究のグローバルな展開にどのような可能性をもつのかを論じてみる。
会場:大東文化会館302号室
発表者:廣田龍平氏
タイトル:
天狗は悪魔か天使か、はたまた妖精か
――日欧翻訳実践における意味の変遷をめぐって
要旨:
戦国期以降のキリシタン文献において、「天狗」といえば現代でいう「悪魔」のことであった。
一方で、江戸後期の蘭学文献において「天狗」と呼ばれたのは、現代でいう「天使」のことであった。
天使と悪魔は、少なくとも概念的には両極に位置する。
しかしどういうわけか、日本の妖怪「天狗」は両義的な意味を担うことができてしまった。
その背景には、キリスト教神学と語学辞書というテクストジャンルの違いや、反宗教的でも異類的でもある天狗の多義的属性があったと考えられる。
本発表では、二つの時代における翻訳実践それぞれの論理をたどっていくとともに、その違いが異類研究のグローバルな展開にどのような可能性をもつのかを論じてみる。
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次回例会のご案内です。
日時:5月27日(土)14時
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室
題目:栃木妖怪事典(仮称)を編むことに向けての報告
発表者:永島大輝氏
要旨
各地で地域名を冠した妖怪の事典が編まれることが盛んになっている。 さらに妖怪を民俗調査報告書などから「発掘」する作業は多様な立場の「妖怪研究者」によりなされるようになり、刊行物はもちろん、TwitterbotやWebなどでもその成果は確認できる(異類の会71回「例会Twitterbot『瓶詰妖怪』運営の中間報告と今後の展望」)。
そうした現状から栃木県の妖怪事典を構想した。その前段階として今回は文献に報告されたものよりも発表者の聞き書きによる資料報告を中心に行いたい。栃木市で聞き書きを行い、そこで聞いた話を報告・検討する予定。
具体的にはゴーへという鳥の話(「トランヴェール」2016年9月号 などにも記述。https://t.co/65x7P0AZKl?amp=1)や地名由来譚を中心に世間話・伝説・昔話について議論に供したい。
参加自由です。
よろしくご参集ください。
日時:5月27日(土)14時
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室
題目:栃木妖怪事典(仮称)を編むことに向けての報告
発表者:永島大輝氏
要旨
各地で地域名を冠した妖怪の事典が編まれることが盛んになっている。 さらに妖怪を民俗調査報告書などから「発掘」する作業は多様な立場の「妖怪研究者」によりなされるようになり、刊行物はもちろん、TwitterbotやWebなどでもその成果は確認できる(異類の会71回「例会Twitterbot『瓶詰妖怪』運営の中間報告と今後の展望」)。
そうした現状から栃木県の妖怪事典を構想した。その前段階として今回は文献に報告されたものよりも発表者の聞き書きによる資料報告を中心に行いたい。栃木市で聞き書きを行い、そこで聞いた話を報告・検討する予定。
具体的にはゴーへという鳥の話(「トランヴェール」2016年9月号 などにも記述。https://t.co/65x7P0AZKl?amp=1)や地名由来譚を中心に世間話・伝説・昔話について議論に供したい。
参加自由です。
よろしくご参集ください。
日時:
1月28日(土)14時
会場:
國學院大學若木タワー10階打ち合わせ室
発表者:
式水下流氏
タイトル:
特撮に見えたる妖怪
要旨:
特撮などの映像に妖怪を題材とするものが存在する。これらは作品ごとやシリーズとして纏められることはあるが、妖怪という観点で体系づけて語られることはほとんどない。どのような作品にどのような妖怪が出てくるのかどのような姿形をしているのかとても気になっていたのでまとめ始めた。
今回の発表では特にスーパー戦隊シリーズの『忍者戦隊カクレンジャー』(1994-1995)・『侍戦隊シンケンジャー』(2009-2010)・『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015-2016)の三作品を中心に登場妖怪の変化やデザインの変遷から各年代の世相や需要されていた妖怪の傾向を見ていきたい。
参加自由。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください。
1月28日(土)14時
会場:
國學院大學若木タワー10階打ち合わせ室
発表者:
式水下流氏
タイトル:
特撮に見えたる妖怪
要旨:
特撮などの映像に妖怪を題材とするものが存在する。これらは作品ごとやシリーズとして纏められることはあるが、妖怪という観点で体系づけて語られることはほとんどない。どのような作品にどのような妖怪が出てくるのかどのような姿形をしているのかとても気になっていたのでまとめ始めた。
今回の発表では特にスーパー戦隊シリーズの『忍者戦隊カクレンジャー』(1994-1995)・『侍戦隊シンケンジャー』(2009-2010)・『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015-2016)の三作品を中心に登場妖怪の変化やデザインの変遷から各年代の世相や需要されていた妖怪の傾向を見ていきたい。
参加自由。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください。