異類(人間以外のキャラクター)について研究報告・情報提供・談話をする集まりです。妖怪関連多め。時代や地域は問いません。古典文学・絵巻・絵本・民間説話・妖怪・マンガ・アニメ・ゲーム・同人誌などジャンルを越境する会です。TwitterID: @iruinokai
日時:11月25日14時
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室
発表者:エレナ・フォッラドール(Elena Follador)氏
題目:『酒餅論』の食べ物と飲み物の擬人化方法
要旨:
17世紀後半に出版された「酒餅論」は、お酒・肴〈対〉餅・果物の戦いを描いている。日本文学の中で、擬人化された食べ物と飲み物が初めて登場するのは、この作品というわけではない。例えば、寛永刊行の『酒茶論』にもすでに同じような登場人物が出てきたが、それらは絵を伴っていない。飲食物の擬人化キャラクターが絵で表現された最古の例はこの『酒餅論』だといえよう。では、なぜ作者または出版者は本文に絵を追加することにしたのであろうか。そして、どんな場面に食べ物と飲み物が本物として 、あるいは想像上のキャラクター として描かれているか。これらの点から『酒餅論』を分析、考察 してみたい。
※初めての参加でも歓迎します。
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日時:9月30日(土)14時~
会場:國學院大學若木タワー14階打ち合わせ室
(開場は13時)
発表者:野中くれあ氏
タイトル:イベントにおけるケモナー向けジャンルの現在とケモナーについての調査の経過報告
要旨:
近年、『けものフレンズ』や『セントールの悩み』など、人外をメインに据えた作品が次々とアニメ化を果たし、人外もの自体が一つのジャンルとして注目をあびている。
その流れゆえか同時にケモナーという存在について言及される機会も増えた。
しかし、現状ケモナーについての理解は低く、ケモナー自身も日本においては積極的に表に出ることは少ない。
今回の発表においては実際のケモナー向けイベントでの調査をメインに据え、改めてケモナーとは何かについて考察したい。
会場:武蔵大学3号館2階 院生GSルーム(トイレ横の教室)
日時:8月8日(火)18:30開始
http://www.musashi.ac.jp/annai/campus/ekoda.html
※院生室(非公式)の利用ですので、正門の受付には聞かずにそのまま入ってきてください。建物は正門入って右手正面にあります。
1)
発表者:福原敏男氏
タイトル:伊勢参詣の動物擬人化(仮)
2)
発表者:原辰吉氏
タイトル:髪切りをめぐって
内容:
岡本綺堂の小説「歩兵の髪切り」には、髪切りの怪が不可解な謎として登場する。綺堂は江戸期随筆等から多く素材をとっている作家であるが、その作品のなかで髪切りがどのように扱われているかみていくことにより、綺堂の作家意識とともに、近代文芸のなかで怪異がどのように描かれるのかを考察してみたい。
(余裕があれば澁澤龍彦「髪切り」〈『うつろ舟』収録〉等も考えたい)
※「歩兵の髪切り」は青空文庫にもあります。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/972_15039.htm
日時:8月8日(火)18:30開始
http://www.musashi.ac.jp/annai/campus/ekoda.html
※院生室(非公式)の利用ですので、正門の受付には聞かずにそのまま入ってきてください。建物は正門入って右手正面にあります。
1)
発表者:福原敏男氏
タイトル:伊勢参詣の動物擬人化(仮)
2)
発表者:原辰吉氏
タイトル:髪切りをめぐって
内容:
岡本綺堂の小説「歩兵の髪切り」には、髪切りの怪が不可解な謎として登場する。綺堂は江戸期随筆等から多く素材をとっている作家であるが、その作品のなかで髪切りがどのように扱われているかみていくことにより、綺堂の作家意識とともに、近代文芸のなかで怪異がどのように描かれるのかを考察してみたい。
(余裕があれば澁澤龍彦「髪切り」〈『うつろ舟』収録〉等も考えたい)
※「歩兵の髪切り」は青空文庫にもあります。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/972_15039.htm
日時:7月15日(土)15時30分
会場:大東文化会館302号室
発表者:廣田龍平氏
タイトル:
天狗は悪魔か天使か、はたまた妖精か
――日欧翻訳実践における意味の変遷をめぐって
要旨:
戦国期以降のキリシタン文献において、「天狗」といえば現代でいう「悪魔」のことであった。
一方で、江戸後期の蘭学文献において「天狗」と呼ばれたのは、現代でいう「天使」のことであった。
天使と悪魔は、少なくとも概念的には両極に位置する。
しかしどういうわけか、日本の妖怪「天狗」は両義的な意味を担うことができてしまった。
その背景には、キリスト教神学と語学辞書というテクストジャンルの違いや、反宗教的でも異類的でもある天狗の多義的属性があったと考えられる。
本発表では、二つの時代における翻訳実践それぞれの論理をたどっていくとともに、その違いが異類研究のグローバルな展開にどのような可能性をもつのかを論じてみる。
会場:大東文化会館302号室
発表者:廣田龍平氏
タイトル:
天狗は悪魔か天使か、はたまた妖精か
――日欧翻訳実践における意味の変遷をめぐって
要旨:
戦国期以降のキリシタン文献において、「天狗」といえば現代でいう「悪魔」のことであった。
一方で、江戸後期の蘭学文献において「天狗」と呼ばれたのは、現代でいう「天使」のことであった。
天使と悪魔は、少なくとも概念的には両極に位置する。
しかしどういうわけか、日本の妖怪「天狗」は両義的な意味を担うことができてしまった。
その背景には、キリスト教神学と語学辞書というテクストジャンルの違いや、反宗教的でも異類的でもある天狗の多義的属性があったと考えられる。
本発表では、二つの時代における翻訳実践それぞれの論理をたどっていくとともに、その違いが異類研究のグローバルな展開にどのような可能性をもつのかを論じてみる。
